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第1話

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2026/04/22 05:23 更新
拝啓お父さん、お母さんへ。
なんか私、刑務所の看守になれてしまいました。

な、なんでだろうね〜面接でキョドりまくってたから絶対落ちたと思ったのになんか受かったよ…。私の才能恐るべし……。

…まぁ、看守になれたとしてもリアムさんがいるとは限らないから、浮かれるのもここまでにしよう!
(なまえ)
あなた
えっと、入口は……こっちか。
やっぱり緊張するな〜…この感じが嫌で社会人やめたんだよ……。
カツーン、カツーン
靴音が鳴り響いている、誰かがこっちに来てる?
?
今日から入る新人はお前か。
(なまえ)
あなた
は、い……?!
あの時聞いた声がし、おずおずと視線を上げた。
そこに立っているのは、間違いなく…リアム看守だ!!
(なまえ)
あなた
(うっそ…同じ職場だった?!超ラッキーじゃん!)
私は心の中でガッツポーズを決めてしまう。
リアム
リアム
おいどうした?返事をしろ。
(なまえ)
あなた
あっ…す、すみません!
ペコペコと頭を下げながら、心の中はニヤけていた。
だって、憧れであり恋している人を目の前にしているのだから、ニヤけて当然。
リアム
リアム
全く……ボーッとされていては困る。
(なまえ)
あなた
はい、申し訳ありません…!
冷たい視線と威圧感のある声が、逆に心地よく感じてしまう。
(なまえ)
あなた
(ふふっ、これから一緒に働けるなんて嬉しいな〜)
「中を案内する」と言い、先を歩くリアム看守について行く。正直、ドキドキしすぎて全然頭に入ってこない。
すると彼が口を開く
リアム
リアム
名前は…あなただったか。
初めのうちは不安だろうが、すぐに慣れるだろう。
リアム
リアム
もしなにか困ったことがあったら、いつでも聞きに来い。
俺も極力サポートする。
(なまえ)
あなた
は、はい!ありがとうございます!
一緒に仕事出来るなんて、嬉しすぎて卒倒してしまいそう…!

そう、私は彼のことが好きだ。看守になったのも彼に会うため。全ての始まりは、何でもない日だった。






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