私は小さい頃から,いじめられてきた
「ねぇねぇ,一緒に遊ぼ」
『うん,良いよ』
私が遊んだのは,シンデレラの遊びだった
「じゃあ,さなは掃除役ね」
『えっ…う,うん…』
遊びに誘ってきた子は私は奴隷として,働かせた
「ここ,綺麗にしといて〜」
『うん…わかった…』
私が綺麗にしたところも,
「ごめんね〜,また綺麗にしといて」
踏んで汚す
「あ,ごめんねー」
他の子達も私が綺麗にしたところを汚す
「ねぇ,さな!」
『な,何…?』
「ちゃんと綺麗にしてよ!
まだ,汚れてんじゃん!」
『ご,ごめん…』
「ふふふ…」
「あはは…」
そんな笑い声が聞こえる
私を嘲笑うためにこんな事してるんだな
「じゃあ,片付けもお願いねぇ〜?」
『えっ,みんなも遊んだんだし…片付けてよ…』
「何?あんたも遊んだんだから,あんたが片付けなよ」
「そうよそうよw」
『わかった…』
私の見方はここにはいなかった
おもちゃも全部私が片付けた
先生から,遅いよと怒られた
私は,
『ごめんなさい』
謝る事しか出来なかった
言い訳が出来なかった
そんな私の姿を見て笑っている子がいるから
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!