第18話

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2024/02/21 14:24
        




        「スターート!!」



声が響き渡った途端、全員が一目散に入場ゲートへと飛び出した。もちろん私も。

しかし入場ゲートは狭く、たくさんの人が通るとなると時間がかかりすぎてしまう。



いかにして周囲よりも早く人混みから抜け出せるか、




これが障害物競走の攻略の鍵だろう。

(なまえ)
あなた
つまりこれが「最初のふるい」ってわけか


周りの生徒たちにもみくちゃにされながらどうするべきか考えていると、

足元に氷が現れた。

一瞬これも障害物かと思ったが、違うということはすぐに分かった。

なぜなら、半分赤色半分白色の頭をした男の子が集団を脱げ出しているのが見えたからだ。

1−C生徒
ってえー!!
1−C生徒
何だこれ動けん!!



氷系の個性だろうか…?

あの強個性っぷりからして多分ヒーロー科だろう。



プレゼントマイク
さーて実況してくぜ!
解説アーユーレディ!?ミイラマン!!
相澤消太
……無理矢理呼んだんだろが



すると、

八百万百
甘いわ轟さん!
爆豪勝己
そう上手くいかせねえよ半分野郎!!



髪の毛が半分の子はどうやら“轟”という名前らしい。

ヒーロー科のメンバーが轟くん?の後を追うようにして飛び出してきた。

その中には凶悪な目つきをしたお兄ちゃんもいる。



そこからは自分の個性や運動能力を活かして人混みから脱出する生徒もちらほらと出てきた。

ちなみに、心操くんは周りの生徒を洗脳して自分を運ばせているようだ。

(なまえ)
あなた
さて、どうしようかな


と言いつつも、足は勝手に走り出していた。

だって個性ないし考えてる時間もったいないし……



個性がないといえども毎日筋トレしてるし、そこらの無名“ヒーロー”よりも強い自信はある。



運動しているだけなのに「パワー系」の個性だと勘違いされるほどには。


いろいろグルグルと考えながら爆走していると、いつの間にか前から数えたほうが早いような位置にまで追いついていた。

(なまえ)
あなた
ん?


すると、みんなが止まっていた。
上を向いて固まっていたから、私も上を向いてみる。

(なまえ)
あなた
おお、これはすごい……



見上げると首がもげそうなほどデカいロボットが、複数体目の前に立ちはだかっている。

プレゼントマイク
さあいきなり障害物だ!!
まずは手始め……
     


      
       「ロボ・インフェルノ!!」



1−C生徒
入試ん時の0ポイントヴィランじゃねえか!!
1−C生徒
多すぎて通れねえ……
(なまえ)
あなた
……これはもはや障害物というより壁だ



みんなが固まって動けないでいる中、最初に動き出したのはまたもや轟くんだ。


ご自慢の個性で派手にヴィランを凍らし、道を作った。

周りの生徒が自分も、と通ろうとするが

轟焦凍
不安定な体勢ん時に凍らしたから
倒れるぞ


ロボットが次々に倒れてきた。


さあどうする……!?


あなたの下の名前はにやりと笑った。

(なまえ)
あなた
……おもしろくなってきたじゃん




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