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第1話

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2020/08/13 09:00
□side

ガチャ

□「おかえり〜」

▽「……」

最近たかが冷たい仕事から帰ってきたら、無言でシャワーを浴びに行きすぐベットへ行く

まぁドラマの撮影や舞台稽古で忙しいのは分かってる、でも少しくらいは構って欲しいな

もう俺のこと嫌いなのかな

俺も寝ようと寝室に行くと……

またか……

いつもたかはベットを一人で独占してしまう
ど真ん中に寝られたら俺のね場所ないじゃん
だから俺はソファで寝てる

朝起きるとたかはもう居なかった
これもいつものこと、同じ現場でも置いていかれる

□「おはよう……」

♡「おっはよう〜」

〇「おはよ!遅かったな」

□「ちょっと道に迷って」

〇「ここわかりにくいもんな」

□「あっ、たか今日夜遅くなるから」

▽「あっそ」

たかは俺に背を向けた

♡「まっすー自分の恋人にそれはないんじゃない?」

▽「知らねぇ〜」

♡「あらあら、慶ちゃんおいで〜祐也がギューってしてあげる」

□「えっ、いいよ大丈夫だから」

♡「そんな〜しげぇ〜慶ちゃんにふられちゃったよぉぉ」

〇「はいはい」

いつもは面白いと思うこのやり取りも今は面白く思えなかった

順番に個人撮影が終わり楽屋に戻るともうたかの姿はなかった

夜まで仕事があり、太一さんに誘われ飲みに行った

国分「最近どうなのよ?」

□「最近は太一さんとお仕事できてほんと嬉しいです!」

国分「そっちじゃなくて増田とだよ」

□「あ〜あんまり……」

太一さんは俺らが付き合ってることを知ってる

国分「そっか、まぁすれ違うことはあるよ」

□「はい」

国分「今日は愚痴でも聞いてやるよ」

□「ありがとうございます!」

話してると楽しくてつい時間を忘れてた
時計の針はもう12時をこえていた

まずい!たかに怒られる!
でもたかは俺のことどうでもいいって、思ってるし別に大丈夫かな

□「すみません太一さん時間が……」

国分「おう、いいよ!」

□「ありがとうございます!」

急いで家に帰った

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