啓悟くんは急にその場で立ち止まった。
そう言って啓悟くんは首に手を当てコテンと頭を傾げた
啓悟くんのほっぺたがほんのり赤くなっていて可愛かった
さっきより少し熱を持った
啓悟くんの手を引いて私は歩き出した。
一緒の家に帰るのにな…なんて思いながらも
嬉しくて一人ニヤケてしまいそうになるのをぐっと堪えた。
自分から言い出したくせにまだ照れているらしく
喋らなくなってしまった啓悟くんに
思わず笑ってしまいそうになった。
普段はこんなに照れたりしないのに…
今日の啓悟くんはいつもと違ってなんだか可愛い。
今思い出しても胸がキューッと締め付けられるような
苦しくてでも嬉しいような気持ちになる。
啓悟くんは心底つまらないと言いたげな
表情で私の話を黙って聞いていた。
啓悟くんは聞きたくないと言いたげに少し眉をひそめた
そう言って啓悟くんは立ち止まった
覚えてるだろうか…
私も植物状態から目を覚ますまで
そのお兄さんの特徴なんて忘れていた。
ただ優しくてかっこよかった印象だけが
ずっと私の心に残っていた
啓悟くんはなにか思い出したような
困惑したような顔で私を見つめた。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。