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夜になる、私は親が帰ってくるのを待つ。
そして、玄関の扉が開いた。
母は私を蹴り飛ばす。
私は笑顔でそう言う。
その笑顔が気に入らなかったのか、父は私を殴る。
そういって、何度も父は私を殴る。
それにつられて、母は何度も私を蹴る。
私は蹴られ殴られる度に、その言葉を繰り返すだけ。
だけど私はずっと笑顔で言葉を放つ。
私は愛されたかっただけなんです、紛れもないお父さんとお母さん、親という存在に。
だから私はずっと信じて待っている。
例え殴られようとも、蹴られようとも...。
夜になる、私は親が帰ってくるのを待つ。
そして、玄関の扉が開いた。
母は私を蹴り飛ばす。
私は笑顔でそう言う。
その笑顔が気に入らなかったのか、父は私を殴る。
そういって、何度も父は私を殴る。
それにつられて、母は何度も私を蹴る。
私は蹴られ殴られる度に、その言葉を繰り返すだけ。
だけど私はずっと笑顔で言葉を放つ。
私は愛されたかっただけなんです、紛れもないお父さんとお母さん、親という存在に。
だから私はずっと信じて待っている。
例え殴られようとも、蹴られようとも...。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。