知能天使達の計画はこうだった。
主を死んだように見せかけて誘拐し、「意識」を中身が空っぽの天使に入れて、人間に見せかけて執事達の元に戻す。
その後、記憶を失った主を天使側に引き込み、執事達に主の元の体との取引を提案する。
そこで、執事達がどのような行動を取るか実験する。
主の記憶喪失のトリガーは…
無理矢理 計画に協力させられたスローンが、頭ごなしに天使を破壊している様を横目に…ケルビムは、そう呟いた。
天使を倒した二日後に、記憶を一部消す。そうすることで、原因を推測されないようにした。
ガチャ
アモンは、そっと金色の指輪を取り出した。
昔、指輪をしていた指に、そっと指輪をはめた。
そう言って、アモンが嵌めた指にもう一つの指輪を嵌めようとしたとき。
コンサバトリーの入り口には、「あなたがいるので、入室の際はノックをお願いします」という貼り紙がしてあった。
コンコンコン
ガチャ
ハウレスが呼びかけると、窓の外を見ていたあなたが恐る恐る歩いてきた。
ラトが言い終える前に、あなたは眠っている主と同じ位置に指輪をした。
その、次の瞬間。突然あなたの体が眩く光り、執事達は眩しさに目を瞑る。
次に目を開けると…そこには、天使がいた。
その時。
ガチャーン!!
ハウレスとラトを置いて、四人は二階へと向かった。
そこには…粉々に割れて地面に散らばっている花瓶があった。
そして、その隣にはフェネスが。その正面には…主がいた。
フェネスは語彙を失い、ただ驚いて主様を見つめている。
ラムリとナックが手早く割れた花瓶と溢れた水を掃除し終わる頃…ようやくフェネスが正気を取り戻した。
安心し切った顔の執事達に見つめられ、あなたは少し照れながら微笑んだ。














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。