第41話

Ⅸ I will. - 3
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2024/08/14 09:17 更新



『降谷さん!ご飯どれがいいですか?』






お店で大量に買い込んできた食料をシェルターの近くで広げる。






〚……どれだけ買ってきたんだ。〛


『風見さん達の分もだから、たっくさん!』


〚ありがとう。……じゃあこれで。〛






降谷さんが指さしたやつを、
風見さんの部下の方にシェルター内に入れてもらう。






『風見さんはどれがいいですか?』


「自分はチョコレートがあるので大丈夫です。」




私がそれはご飯じゃないです!って怒ろうとしたら……




〚風見、それはご飯とは言わない。
ありがたく貰え!〛


「は、はい!」


『降谷さん奇遇!私も同じこと思ってました!』


〚恋人なんだから当たり前だろ。〛






降谷さんの拡声器を通しての恋人発言は

地下で作業をしている公安の方たちをざわめかせた。






「降谷さんって恋人いたのか…!?」

「ほら、あの人が彼女らしいよ。」




『ー〜っ!!//何もここで言わなくたって…!』


〚あなたは僕のものだって言っておいたほうがいいだろう。
放っておいたら誰かに取られそうだ。〛


『私そんなにモテません!』


〚どうだか。〛






ぜっっったい、

降谷さんのほうがモテるに決まってるし!!!






そうこうしているうちに、

作業を終えた人達が上に戻っていった。

(あ、ちゃんと他の人達にもご飯は渡した。)



『…にしても、降谷さんの同期の話は初めて聞きました。』





そもそも、降谷さんが警察官って知ったのが

割と最近だし。






〚…そういえば何であなたは僕の本名を知っていたんだ?〛


『え?』





それ今聞く……??




『……驚かないでくださいね。』


〚あ、ああ……〛


『あのときの人質、私なんですよ。』


〚人質……って、は!?あれあなただったのか!?〛





いつかの無差別拉致事件。

ボイスチェンジャーを使っていたから
気づいてなかったと思うけど。







〚ボイスチェンジャーを使ってたのは気付いたが…まさかあなただとは……〛


『…え、ボイスチェンジャーは気づいてたんですか…!?』


〚当たり前だ。僕を誰だと思っている。〛


『……ゼロさん?』


〚普通組織名にさんはつけないだろ。〛






……よくわからないけど、ゼロというのは警察内にある組織名らしい。






『その…ゼロ、って何なんですか…?』


〚因みに僕の昔のあだ名もゼロだよ。〛


『今話逸らしました?』




でも…へぇ〜……

降谷さんの昔のあだ名ってゼロなんだ……




そういえば下の名前『零』だな、呼んだことないけど。






〚存在しない組織であれ。〛


『……え?』


〚……って意味なんだ、警察庁のゼロって。〛


『っへぇ〜……』








なんかかっこいい……



そうやって他愛もない話をしていると、

風見さんがエレベーターで降りてきた。



















「遅くなりました。」






何やら大きなリュックを背負っている。

……何かするのかな。







〚さすがにここにいるのにも飽きてきたしね。〛

(あなたと直接喋れないし……)

























〚頼んだよ、風見。〛


降谷さんは風見さんを見てニヤ…と笑った。

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