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第10話

__友情って、呆気終わるもの__
328
2022/09/18 13:13


心菜side






侑「俺と付き合ってくれんか!!」







賑やかな教室は侑くんの声でシーンと静まる。








視線は全て侑くんの方へ______。








侑くんの告白した相手はあなた。









妥当なんやろなって思ってしまう。










最初で会ったのはいつだろうか。











中3の夏。










私は虐められてた。同じクラスの一軍女子。











みんなは助けてくれない、怯えてるんやろうか。











その日も虐められて、昼食をとっている時、上から水が私を直撃した。





心菜「キャッ_____」





上を見あげると勿論のように、バケツを持ちながらクスクスと笑っている女子数名。







制服はびしょ濡れだし、購買で買ったパンは食べられないほど湿っている。








どうしよ……、、










これじゃあ授業も受けれないし…、それになんで私がこんな目に遭わなきゃ_____ツ



























心菜「もう、死んだ方が楽なのかな___?」











もういいや……、そんなことを思い意識が逸れてきた。










あなた「ねぇ!君っ!!」



心菜「……えっ?」









走ってきたのか息を切らしながら、手を掴んでそう言ってきた。









あなた「パン、食べれ無くなってんじゃん!購買もう売り切れちゃってるだろうし……。」











だからなんだっていうの。












私はもう死ぬんだ。こいつだって他の人とおなじ。












心菜「もうやめr___」



あなた「私のパン半分こしよ!」









はっ?何を言い出しているのか、裏表のないその顔が腹立たしく思えてきた。










心菜「______ツ、いい子ぶりですか!?どうせ助ければ好感度が上がる、株が上がるとかそんなことを思って声掛けてるんでしょ!?ねぇ!、!」






急にそんなことを言ったからなのか、びっくりしたまま私の目を見てくる。







心菜「なんとでも言えばi___、」


あなた「そんなつもりないよ…、、私だってそんな株とか気にしてる身じゃないし。元々人気者とかそういう子でも私はないよ。」

あなた「私だって君と同じようなものだよ……、」







そう言って暗い顔をさせたあなたは、裏表のない笑顔とは想像できないようなものだった。








心菜「……、ごめんなさi」


あなた「謝ることじゃないよ…、笑それより着替えに行こ!ジャージ貸してあげる!」







私は君の純粋な心に惚れたんだよ。







この子はほかのことは違う…、そう思っちゃったんだよ。








高校に上がって、1年の時は違うクラスだったけど、今年同じになれた。









その時には君は、昔とは違う笑顔を貼り付けていた。










びっくりしたよ……、、。










無邪気に笑うあなたが好きだった。今じゃ、寧々たちの空気を読んで気を使うような人になってたし。









いつも中心にいたのに今では脇役みたいな存在になってた。









あなたは高校に上がってすぐから何かがあったの…?








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寧々「あなた、サイテーやな。治くんまで取って、次は侑くんって……、欲張りかいな。」







手を組みながら私にそう行ってくる寧々嫉妬みたいにも聞こえた。








でもさ______、








あなたがごめんって顔をしてたのを見逃さなかった。









私にはわかるよ……、治くんのこと好きになっちゃったんだね。










私には勝てる可能性は無いのかもね。










ごめんやけど、私は味方をつける。もう虐められるのは嫌だから______。











ちゃんと、今度謝らせてもらう。










だから今は許してね、多分もう話すことは無いだろうけど。









心菜「うん、そうだね。あなた、最低やね。」









寧々のあなたを見下すような問に対して二言で返した。

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