ーーーデクsideーーー
in雄英卒業式
卒業証書授与と在校生代表の言葉も終わり
あとは飯田くんの卒業生代表による言葉と
恒例のアレを残すのみとなったのだが
プレゼントマイク先生によるプレゼント??
会場が暗くなりドラムロールが始まる
そしてバンっと音がしステージの上に
スポットライトが集まったのだが
そこには誰もおらず
皆が首を傾げる
プレゼントマイク先生は
何やら焦っているがどうしたのだろう
鈴のような澄んだ声が
僕たちの後ろに響いた
その声は僕たちにとっては懐かしい
とても強く、皆が憧れる存在であった
大事なクラスメイトの声だ
僕たちが勢いよく振り返ると
彼女は破顔しこちらに手を振った
絹のような白髪
昔の白い虹彩でなく
瞳孔に十字架が刻まれ紫色に染まった瞳
そして整った人形のような顔立ちに
猫のようにしなやかな筋肉質の細い体
そう彼女の名は
皆、一年の時の彼女の活躍を知っているからか
彼女の登場にとても盛り上がった
中にはその当時 彼女を推していた人々は
涙を滝のように流して
『神の復活だッ!!!!』と叫んでいた
こうして彼女も卒業証書をもらい
飯田くんの言葉とかっちゃん 物間くんの爆破で
式は幕を閉じた
----天音side----
めちゃくちゃ濃かった高校生活から数年後
僕と智隼は2人で何でも屋をしている
今はヒーローが暇を持て余す社会に近づいてきた
鳥の願いが叶っていると感じる
今頃のんびーりしてるんだろうなぁ
勿論僕たちの裏での暗躍は全て揉み消した
これも全てホークスのお陰だね
ほんと感謝してるよ鳥には
僕たち何でも屋は
ヒーロー活動から荷物運び、護衛
子供とサッカーで一緒に遊ぶなど
頼まれたら表の奴ならなんでもやるを掲げ
毎日遊んで……働いている
お代はやる内容に応じて決めており
安いやつだと飴ちゃん一個から
子供にも優しいってわけだ
僕はしょーたのデスクの隣に
椅子をもってきて絡みにいく
横にいるデクも苦笑いだ
良いお酒持ってきたよーと言うと
渋々といった感じで了承した
僕たちは車で穴場の夜景スポットに来た
海岸線と街の灯が合わさってとても綺麗だ
その中で日本酒の一升瓶片手にらっぱ飲み
疲れた体にアルコールが染み渡っていく
ぷくーっと頬を膨らませると
しょーたが人差し指で突いてきた
僕は思いがけず ぶっと吹き出し
あまりの可笑しさに2人で笑い合った
楽しく時間を過ごしていく中で
ふと今までのことを思い出す
色々あった
大切な人を失い、仕事人として裏で戦い続けた
でも、その後ヒーローの卵や色んな人と出会った
怪我とか刺された傷とか数多くあるけど
それ以上の幸せに出会えたから僕は満足だ
生きていてよかったと心の底から思える
2人で沈黙する
懐かしいなぁ…皆んなで戦ってたあの頃が
僕が冷の日本酒を飲んでいる横で
しょーたもビールを飲んでいる
結構無言のまま飲み進めていると
しょーたが真剣に
僕の顔を見てくるので
僕も見つめ返すと
????
そうだよね恋愛の好きだから付き合うとか
そういう意味じゃないよね!!
肩を強く捕まれ
そのまま押し倒さる
んで…なんで顔が近づいてきてるんですかっ!!!?
なんとか身体をあげようとするが
手がホールドされているので動かない
くそっ、斯くなる上は足で蹴り上げ…
と考えていると耳にしょーたの息が掛かった
そのまましょーたは
僕の耳に顔を近づけ
と艶っぽく呟いた
色気が…色気がやばい…
まって!これ以上は僕のキャパ越しちゃう!!
僕は恥ずかしさで気絶しそうになった
次の瞬間
身体中に掛かるしょーたの体重
しょーたは小さく呻くと
僕の身体に覆い被さるように倒れた
なんか顔が赤いし…酒臭い
はぁ〜…ドキドキした僕の心を返せっ!!
あと起きやがれないんだけどぉ〜〜!!!
この後無事2人は起きあがれた
しかし、しょーたはこの事を
覚えていなかったのだ!!
まぁ…結果的に2人は付き合うことになったのだが
一方は元仕事人で今でも問題児
一方は合理的主義の彼女の元担任
2人をくっつける為周りにいた皆が
大変な苦労をしたのは言うまでもない
その話はまた後日にするとして
そう言って僕は
しょーたの頬に軽く口付けをするのだった
ヒーロー科の問題児
元仕事人だそうです…完













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。