第4話

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2024/02/21 01:00
悪い夢を見て目が覚める。

身体を起こすと、すぐ近くにあなたさんがいた。
(なまえ)
あなた
……大丈夫ですか
かなり魘されてましたけど
水木
あ、あぁ……
ッきゃああああああっ!!
外から悲鳴が聞こえる。

外に行くと、女性が泣き喚いている。
(なまえ)
あなた
……社の方で何かあったみたいです
水木
すぐ準備します
俺は直ぐに服を着替えて、社の方へ走る。

そこには、時麿が殺されていた。

近くで乙米が座り込んでいた。
祟りじゃ……
そう言い始めた男を、周りが咎めるように肩を掴む。

すると、怪しい者を捕らえたと報告に来た男達。

その者を連れてきた、と。
早く来い!
カラン、コロン……

下駄の音が嫌に響く。

雨の音など気にならないくらいに。

階段を登ってきたのは、電車の中で見かけた着流しの男。
ねずみ男
げげっ!?
昨日、離に案内してくれた男がそう零した。
(なまえ)
あなた
…………旦那様……………………
後ろからそう聞こえ、振り返るとあなたさんが信じられない物を見たかのように目を見開き、口元に手を添えていた。

そして、バツが悪そうに顔を逸らした。

……知り合いか?

暫く傍観していると、分家の人達が、この着流しの男が時麿を殺したのだと決め付けた。

そして、この場で斬首する、と。

男が斧を振り上げた。
(なまえ)
あなた
ッだん
水木
辞めろ!!!
思わず口を出していた。

俺は雨が降っているのを気にせず、屋根の外に出る。
水木
決め付けるのは早くないですか?
まだこの男が殺したと決まった
訳じゃ……
そこで、分家の人達の目がとても冷ややかな事に気が付いた。

正しい事をしたはずなのに、まるで悪い事をしたと錯覚するほど。

社長が味方をしてくれたお陰で、何とか斬首は免れた。

…………のだが。
長田
水木様には以後、この男の監視を
お願いしたく存じあげます
水木
僕が……!?
長田
あなたの言葉でこの男の処遇が
決まったのです
目を離すと心配でしょう?
水木
いや、それは……
渋ったところで話は変わらない。

俺は渋々受け入れた。
長田
念の為、あなたさんを
2人の監視役として傍に置きます
(なまえ)
あなた
は…………?
聞いていないのか、目を丸くするあなたさん。
ゲゲ郎
………………"あなた"?
牢の中で着流しの男が反応する。
(なまえ)
あなた
……そんな話、聞いてませんが
長田
乙米様からの命令です
(なまえ)
あなた
………………わかりました
それだけ言うと、長田は男達を引き連れて、部屋から出ていった。

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