私は貴方に依存していた
私にとって貴方は必要不可欠な存在だった
貴方も私にそう云った
二人のどちらかが欠けてはいけないと
私は云った
そうだねと
ずっとずっと一緒だった
離れる事なんて無いって
信じてた
私は貴方と一緒に居るから楽しかった
嬉しかった
悲しかった
怒ることもできた
でも
4年前に首領から私に伝えられた3つの報告が
私を“無”にした
1.親友の1人織田作之助が死亡した
2.親友の1人坂口安吾が組織を裏切った
3.私の片割れの貴方が姿を晦ました
何故
私は置いて行かれたのだろう
何故
貴方は私を置いていったのだろう
あの言葉は嘘だった?
あの愛は嘘だった?
厭だ
信じたくない
信じれない
人を
世間を
世界を
信じれない
貴方が居たら其れで善かったのに
貴方が居たら其れで私は満たされたのに
__________ 私を満たしてくれる貴方はもう居ない
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。