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第5話

ログイン2 (夕夜)
1
2024/06/30 08:00

『こんにちはPlayer!Playerのお名前はなんですか?』



目を開けるとそこには浮いた白いもふもふ、
体の上には〈もるもふ〉と名前がのっている。
そして目の前には設定プレート、―Avatar―の世界だ。



「可愛い。あー名前…四季凪、夕夜。…おっけ」




もるもふに触れてみると、もふっとしていて柔らかい。
触れる感覚に感動しながら、
片手でプレートに名前を入力する。



『…。PlayerID、YY033aで間違いありませんか?』

「うん」



頭を撫でると耳がぴこぴこする、可愛い。
ワールド内には居ないのかな…。



『それでは次にPlayerのAvatarを設定して頂きます!』
『Avatarは貴方の分身であり、一度設定してしまえば
変更は出来ません。満足するまで設定してください!』



もるもふを触るのに夢中になっているうちにいつの間にか
もるもふがアバター設定の説明に入ってた。
うっすらだけど記憶にあるのは利用規約に同意したこと
だけだし、まあいいや。



「髪型とかも変えられないの?」

『【根本】は変えられません!』



根本…。禿げにしても生えてくるとかそういうことかな?
現実に大分寄ってるんだ、凄いな。



『それでは、設定が完了されたときにまた来ます!』

「あ」



消えちゃった…。
手の中の喪失感にがっかりしつつ設定に移る。
早く―Avatar―をプレイしたくてうずうずしてるんだ。



「腕がなるな」



僕の分身だから、ちゃんと考えて作らないと。
少し早く入った春と柚はどんなアバターにしたのかも
気になる、僕のアバターのお披露目も楽しみだな。

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