誘われて行ったナイトプール。
ライブツアーで泊まったホテルにあったんだけど、高級ホテルなだけあってすごい豪華。
でもやっぱりメインはホテルだから、あんまり人はいないみたい。
私たちが独占していたけど、人はちらほら、ってところかな。
4人で水着に着替えると、まずはバーカウンターでお酒を買ってプールサイドで乾杯🥂
しょっぱなからフィインが一気をするからおかげで場が盛り上がる。
ほぼ独占状態のプールサイドで、いきなりシャンパン開けるわ口移しするわで、マンネたちは大はしゃぎ。
一方私たちは…
ビョリは私を気遣って、甘いカクテルをくれた。
ジュースのほうが多めで作ってあるからほぼノンアルコールに近いものなんだけど、私はこうでもしないとすぐに酔っちゃうから…
少しずつガラスを開けていくけど、こんな軽いものでも徐々に目が眩んでいく…
キョドる私を背中から無理やり押してプールに突き落とすファサ。
水泳は出来るけどさ!!私ちょっと酔ってるし、いきなり突き落とされたらさすがに戸惑うじゃん。
それを見て爆笑するマンネたち。
すかさずビョリが助けに来てくれた。
まったく…酔っぱらいたちが。
こんなことでも笑っちゃうんだから、迷惑しちゃうな笑
でもすごい楽しそうだから、たまにはって
みんなの笑顔が見れるならいいかな、なんて思うよ。
マンネが爆笑しててそっちに夢中になってると、ビョリがぐっと私を引き寄せて耳打ちしてきた。
そう言うとビョリはすぐプールサイドに行ってしまった。
いきなり何…?
驚いて立ちすくむ私は顔を真っ赤にしてぼーっとしていた。
私はしばらくしてプールサイドに置いてあった椅子にもたれかかって休んでいると、隣にフィインが座ってきた。
そう言ってフィインが持ってたお酒を無理やりに私の口に流し込む。
ちょっとした苦味の後に爽やかなマスカットの匂いが広がっていく。
小さなショットグラスのようなもの一杯だけでもぐらんと一気に酔いがまわる…
そう言って笑うフィインをばしばしと力任せに叩く
力が抜けてふらふらな私を立たせると、ビョリの小さな肩にもたれかかって眠りかける。
ゆっくりとした足取りで奥の誰もいない静かなプールに連れて行かれた。
遠くからぼーっと見つめてると、マンネたちは私抜きでも楽しいみたい。
ちょっとしたイタズラのつもりだろうけど、こちとら大ダメージだ
ビョリがいなかったらリバースの海まっしぐらだっただろうな〜…
小さなプールのプールサイドに座らせ、私は足だけを水に入れてぱちゃぱちゃと子供のようにバタつかせて遊んでいる
私はビョリを小さなプールの中にいるビョリをこちらに呼び寄せる。
ワカメほどではないが、少しだけ髪の濡れたビョリに妙な色っぽさを感じて
どろっとした、私の汚い欲が出てくる
ビョリの顔をギュッと寄せる
寂しくてギュッと泣きそうになる私の顔を見ると立ち上がったビョリは、私の首に腕を回すとこう言った
唇をはむっと加えて離して、深く重なる
たまに下唇を噛んで軽く引っ張ると、舌を絡まして私の舌を吸う。
途中、フィインたちと目が合った気がしたけど…
お酒の力を借りて大胆になった私たちはお構いなし。
ビョリは、私の水着を少しずらすと舌先で弾く。
こんなところでシテる背徳感、声を出しちゃだめ…そんなスリルに私の興奮度は徐々に上がっていく。
私、変態なのかもしれない…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。