歓迎会があってから段々とオッパたちと気兼ねなく
話せるようになってくるのと同時に、
Stray Kidsとしてのカムバも近づいてくる。
みんなそれぞれ曲を作ったり、ボイトレに行ったり、ダンスの調整をしたりと忙しい。
そんな中でも、私がいるからといつもより早く切り上げて帰ってきてくれるんだけど、スンミニオッパだけがいつも帰りが遅い。
『🐶side』
歌は昔から好きで、歌手になることも夢の1つだった。
でも最近、全然思うように行かない。
歌を歌ってみてもどこか納得いかないし、ダンスだって思っていた動きができないし。
みんなは、時が経つにつれどんどん上手くなっていって
自分だけが、ずっと成長できていないように感じる。
1人になれば知らずのうちに涙が出ていて、感情のコントロールが効かなくなっていった。
ガチャ🚪
あなたは何も関係ないはずなのに、自分のことみたいに
泣きそうな顔をして、僕が泣き止むまで背中をさすってくれていた。
あなたには話してもいいんじゃないかと思った自分を信じて話すことにした。
根拠なんてない言葉なのに、一つ一つが刺さるしすごく励まされる。
あなたの言ってることは全部正しい。
正しいのに自分から出てくる言葉は否定的な言葉ばかり。
ごめんね、あなた。
あなたは何も関係ないのに、、
僕のことを迎えに来てくれたんだよね、、きっと。
心の中ではそう思っていても、僕から溢れてくるのは
涙と否定的な言葉。
あなたは僕の言葉を聞いて、少しの間黙っていたが
明るくこう返してくれた。
そうだよね…。
前に進む考え方をしなきゃだめだよね、!
〜帰り道〜
Next⇁⇁
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。