第54話

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2021/02/17 10:00 更新
赤葦 京治
赤葦 京治
もし言いにくいことなら、俺に言わなくてもいいよ
夏目 優羽
夏目 優羽
いえ…グスッ…聞いてください…
神崎 哲輝
神崎 哲輝
俺からもお願いします
赤葦 京治
赤葦 京治
分かった、じゃあゆっくりでいいから話してみて
2人にそう告げると、夏目さんは小さく息を吐き出してから僕の顔を見て言った。
夏目 優羽
夏目 優羽
私ね、哲輝との子を妊娠してるの
赤葦 京治
赤葦 京治
それはご両親に言った?
神崎 哲輝
神崎 哲輝
言えてないんです…
まさか、妊娠すると思ってなくて…
夏目 優羽
夏目 優羽
最近体育を休んだのはそのせい
普通に見えるように少し走ったりとかしたけど、最近は体調悪くて
赤葦 京治
赤葦 京治
そうだったんだね
夏目さん、神崎くん
神崎 哲輝
神崎 哲輝
はい
夏目 優羽
夏目 優羽
はい
赤葦 京治
赤葦 京治
この件は2人だけの問題じゃない
お腹にいる赤ちゃんの問題でもある
神崎 哲輝
神崎 哲輝
分かっています
赤葦 京治
赤葦 京治
ご両親に言う時は俺もついててあげるから、きちんと話しなさい
夏目 優羽
夏目 優羽
でも、怖いんです
赤葦 京治
赤葦 京治
怖いかも知らない、でも産む産まない関わらず言うタイミングを逃してはダメだよ
2人はただ俺の言葉に頷き、涙を流していた。
まさかこんな重大なことを抱えているなんて、微塵も思っていなかったから驚いた。
でも、ご両親に話さなくてはいけないしここで変に甘やかすわけにもいかない。
だから俺は心を鬼にして、2人に少し厳しい言葉をかけた。
赤葦 京治
赤葦 京治
命は、とても大切なもの
君たちがそれをどう受け止めるのか、どう考えるのか先生は心配
神崎 哲輝
神崎 哲輝
俺は…嬉しいけど罪悪感もあって…
高校3年の冬に分かったのが救いだと思ってます…
赤葦 京治
赤葦 京治
それは、もうすぐ卒業するから?
夏目 優羽
夏目 優羽
はい、私は春から体に負担が掛からないように働きつつ、この子を産むつもりです
赤葦 京治
赤葦 京治
2人の意志をきちんとご両親に話して、ご両親にしっかり許しを得なさい
神崎 哲輝
神崎 哲輝
分かりました…
今日にでも話したいです…
赤葦 京治
赤葦 京治
君たちの担任は山本先生だよね?
夏目 優羽
夏目 優羽
はい、そうです
赤葦 京治
赤葦 京治
なら、放課後この教官室に来て
ここで話をしよう
神崎 哲輝
神崎 哲輝
ありがとうございます
赤葦 京治
赤葦 京治
山本先生には先生から話しておくから
神崎くんは、授業に戻りなさい
神崎 哲輝
神崎 哲輝
はい、失礼します
神崎くんを先に帰し、夏目さんが落ち着くのを待ってからみんなの元へ帰した。

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