attention please
・吹き出しは使いません。本来の小説に近い形で作ります。
・目が痛くなったり、見るのがしんどくなった方は、すぐに読むのを中断してください。
・男主です。
・キャラ×主人公の表現があります。腐向けです。
・深夜テンションで作ってますので内容がぐだぐだです。
・誤字脱字がございましたら教えてくださると幸いです。
・救済は(多分)すると思います。
・ハリポタ知識は完全ではありません。矛盾点があっても許してください。
・若干嫌われ要素があります。
以上がよろしければお進みください。
ドラコ・マルフォイはものすごく焦っていた。ヴァリアスの行方が分からなくなっていたからだ。
数週間前にヴァリアスに本気でキレられて、それ以降、あからさまに距離を置かれていた。
「月曜日の魔法薬の授業で謝ろう。」
そう考えていたが、ヴァリアスがいなかった。
スネイプ先生もそれに気がついたようで
「...ヴァリアス・フォードはどこだ。」
と聞く。が、全員が知らないという顔をした。
そのまま普通に授業が行われたが、僕は気が気でなかった。顔中にふくれ薬がかかった時も気にならなかったほどにヴァリアスが心配だった。
授業のベルが鳴った瞬間、僕はスネイプ先生の元へと向かう。
「先生!ヴァリアスは...」
「...分からん、マルフォイは次の授業は行きなさい。我輩がなんとかしよう。」
スネイプ先生はそのまま教室から出て行った。僕はその後の授業も集中出来ずにヴァリアスの事ばかり考えていた。
___
同時刻、セブルスも焦っていた。
去年からヴァリアス・フォードに目を付けていたが、2日も行方不明なのは異例であった。
他の先生からフォードが授業を受けに来ていない事や、無断欠席、食事の際も見かけていなかった。
セブルスは急いでフォードが一週間前に作った魔法薬を出して魔法をかける。
「アベンジグイム。」
魔法薬は消えるが、代わりにフォードの足跡を現した。セブルスはそれを追う。
もうすぐで、次の授業が始まるがハッフルパフとレイブンクローの7年生なので、適当に過ごしてくれるだろうと確信していた。
そして足跡を辿って行くと、ある場所で途切れた。
「ここかっ...!」
使われていない教室の扉の鍵を解除して扉を開けると、そこには縛り上げられ、血まみれの状態のフォードがいた。
「っ...フォード...!!」
呼吸は浅く、身体に多数の痣があり、さらには頭から出血していて危険な状態だった。急いで応急処置を行い出血を止める。
しかし、フォードの呼吸は浅いままだ。
体を浮かせて医務室へと急ぐ。途中で授業に遅れているグリフィンドール生が居たが、気にしている余裕は無かった。
「マダム・ポンフリー!急患だ!」
セブルスがいつもと違う様子で入ってきたため、マダム・ポンフリーも状況を瞬時に理解した。
「彼を早くベッドへ!」
マダム・ポンフリーはフォードに大量の薬を投入し始めた。
フォードは、時々苦しそうにしていたが、段々と呼吸や顔色は良くなっていった。
10分ぐらい経った時、ようやく容体が落ち着き、セブルスもほっと息を吐く。
授業もあったので、マダム・ポンフリーに後を任せることにした。
___
僕みたいな人間が、なぜ生きている。目を覚まして最初に考えたことはこれだった。外は真っ暗で隣には石になった生徒たちがいる。
僕の傷は完全に癒えていたが、体が思うように動かない。精神面で疲れてしまったのだろう。
「このまま死んでも良かったのに...」
大切な人を自ら突き放した今、僕に生きる価値はない。
そう思って、僕は静かに医務室を出て、天文学棟へと向かった。
今は真夜中のようで、ふくろうの鳴き声と、僕の足音が辺りに響いている。
天文台へと向かう階段に足をかけた瞬間だった。
「ヴァリアス・フォード、君は一体こんな時間に何をしているのかね?」
暗闇の中からキラキラとした瞳が見えた。僕は、足を止め、ゆっくり振り返りつつ、ダンブルドア校長に杖を向ける。
「ごめんなさい校長。校長とは戦いたくないですが、、、僕がやるべき事を達成するには...こうしなくてはいけないんです。」
校長の足元に向かって、爆発呪文を放った。が、魔法は発動しなかった。
「...え」
すると校長は、音もなく僕の背後に来て、僕の体をパッと縛った。バランスが取れなくなって前に倒れる。
「っ...」
地面に激突する寸前で、僕の体は宙に浮いた。
「ミスターフォード。君は罰則じゃ。」
校長は静かにそう言う。
「明日、セブルスの所に行き、罰則を受けなさい。」
そう言って校長は、僕を浮かせたまま医務室まで運ぶ。僕は抵抗できるはずもなく、ベッドに戻された。
マダム・ポンフリーはめちゃくちゃ怒っていた。
ぶつぶつ文句を言いつつ、寝るための環境を整えてくれる。
気がつけば、僕はいつの間にか深い眠りの中へと落ちていった。
「彼には開心術が効かぬのか...」
___
翌朝、僕はスネイプ先生と共に魔法薬を作っていた。休日ということもあってか、普段よりも静かで、魔法薬が煮える音がよく聞こえる。
「...フォード。体調はどうだ。」
先生が細口瓶に薬を移し替えながら言った。かき混ぜる手を止める。僕は頭痛がしていたが、
「...大丈夫です。」
とさらっと嘘をつく。
些細な事でも嘘をついてしまう。前世からの癖だった。
誰にも心配をかけたくなかったし、大体が僕自身の問題であると分かっていたから。
唇を噛みながら、止めていた手を動かす。すると先生は、一つの細口瓶を渡してきた。
「それを飲みなさい。」
僕は困惑しつつもその渡された薬を飲む。
「っ...これ...」
喉に流し込んだ時、何の材料が使われているのかが分かり、この薬の性能に気づいてしまった。
「ではもう一度聞こう。...フォード、体調はどうだ。」
話したくなくても、勝手に口が開く。
「殴られたり、切られたりした所はもう痛くありませんが、頭痛が酷いです...っ...ちがっ...」
誤魔化したくても「真実薬」を飲んでしまった今、時すでに遅し、であった。
スネイプ先生は顔を歪ませると、僕を浮かした。
「...十分に休息を取ることが今回の罰則だ。医務室までは遠い。我輩の部屋で休むように。」
と言って、先生は奥の扉を開けると、そこに置いてあったベッドへ僕を寝かす。
「せんせ、、、」
「なんだ。」
僕に布団をかけながら先生は返事をする。
「先生は、、、なぜ僕に構うんですか....?僕は、、、迷惑かけてばかりなのに...」
先生はしばらく黙り込んでいたが、部屋の明かりを消し、出て行く直前でぼそっと言った。
「...我輩も、お前と同じようなことをされていたからな...」
「...!」
衝撃的な事実を言った後、先生は部屋から出て行った。
僕はと言うと、すぐに睡魔が襲ってきて、抗うことができずにそのまま寝てしまった。
___
翌日。僕はスネイプ先生から許しをもらって、授業に出ることにした。
マダム・ポンフリーとスネイプ先生のお陰で、通常通りに過ごす事ができたので、2人にはすごく感謝している。
そんな時、午後の闇に対する防衛術で、僕はマルフォイとバッタリ会ってしまった。
「っ...」
さっと顔を背けて横を通り過ぎようとした時、ぱっと腕を掴まれる。
「待って、、、ヴァリアス...」
見るとマルフォイは泣きそうな顔で僕を見つめていた。少し考えたが、仕方なくマルフォイの隣の席に座ることにする。
僕は(ロックハート先生のではなく叔父の)教科書を開いてパラパラとめくった。
「ヴァリアス、、、その...」
マルフォイは言葉を詰まらせながらも、凛とした声で、
「すまなかった...っ!謝っても、許してもらえることではないとは分かっている。けれど...僕は1人じゃダメなんだ...僕は、、ヴァリアスと一緒に居たい...!」
と言った。
「...あーもー」
誠実に謝られることに、僕はすごく弱い。こういうところがダメなんだろう。
けれど、もう一度信じたい...
もう一度、、、ドラコの隣に居たい。
“僕”をちゃんと見てくれる彼の隣に。
「____ドラコ。」
「!!」
「いいよ、許す。だって、僕を一番大切に思ってくれるのはドラコだからさ...僕も本当は、ドラコと一緒に居たいんだよ...」
ゆっくりドラコの手を握って、小さく微笑む。
ドラコはこれから授業だと言うのに、顔をぐしゃぐしゃにして泣き出してしまった。
その後の授業では、ロックハート先生が自身の自慢話ばかりするので、後ろの方に座っていた僕らは、仲良く叔父の教科書をずっと見ていた。
あの人は、教師よりエンターテイナーの方が向いてると思うのは僕だけではないだろう。
「___やっぱり、先生よりもエンターテイナーの方が向いてるよなぁ...」
決闘舞台に立って、演説みたいな事をしているロックハート先生を見て呟く。
ロックハート先生は、スネイプ先生を助手と言ったが、その助手に今にも殺されそうな目線を向けられているのに気づいていないのだろうか...
「三つ数えて、最初の術をかけます。もちろんどちらも相手を殺すつもりはありませんよ!」
ロックハート先生とスネイプ先生が構える。
「一__二__三___」
スネイプ先生の方が早く杖を振り上げ叫んだ。
「エクスペリアームズ!武器よ去れ!」
生徒に分かるよう、呪文をはっきりと言いつつ、ロックハート先生を吹き飛ばした。本来は武装解除をするだけであるが、スネイプ先生の威力が強すぎたのだ。
苦笑いするしかなかった。
その後、ロックハート先生は殺気立ったスネイプ先生に怖気付いたのか、すぐに生徒達にこう言った。
「模範演技はこれで十分!これから皆さんを2人ずつ組にしていきます!」
ロックハート先生の言葉で、僕はドラコの事を掴もうとしたが、スネイプ先生がこちらに向かってきて、小さく首を横に振った。
「っ...」
僕は結局ウィーズリーさんと組まされる事になり、ドラコはというと、ポッターさんと組まされていた。何かしら先生の狙いがあるのだろう。
僕はウィーズリーさんと向き合う。
その時、僕はウィーズリーさんの杖が折れていることに気づいた。
杖が折れていると危険な事に繋がりかねない。早めに杖を奪った方が良さそうだと思いつつ、杖を構える。
「杖を構えて!私が三つ数えたら、相手の武器を取り上げる術をかけなさい!武器を取り上げるだけですよ?皆さんが事故を起こすのは嫌ですからね。一__二__三__!」
「三」と言われた瞬間、僕は杖を素早く振ってウィーズリーさんの杖を奪う。
「え...っ」
取られた本人は困惑していた。そりゃあそうだろう。
「おま、、、無詠唱で...」
僕が、彼の杖を無詠唱で取り上げたのだから。
僕は取り上げた杖を彼の元へ持っていき、手渡す。その時に
「その杖、直そうか...?」
と聞いたが、嫌そうにされたのでそのまま返した。まあ、スリザリン生だし、ドラコと一緒にいるからな...
なんて事を思いながら、周りを見てみると、すごい事になっていた。
倒れている人や鼻血を出している人。ヘッドロックをかけている人...
スネイプ先生が素早くフィニートを唱えたため場は落ち着いた。
「さて、誰か進んでモデルになる組はありますか?」
ロックハート先生がそう聞く中、スネイプ先生はポッターさんとドラコを壇上にあげた。
余計な事はしないでくれよと願いつつ、舞台を見つめる。
号令がかかって、ドラコが叫んだ。
「サーペンリーテイア!ヘビ出よ!」
思わず頭を抱えた。「武器を取り上げるだけ」なのに、なぜ蛇を出す必要があるのだ...
まあ、先生がなんとかしてくれるだろうと思っていた時、驚くことに、ポッターさんが蛇語と思われる言葉を発した。
彼がパーセルマウスであることに、周りがざわつく。
あのドラコでさえも驚いている様子だった。僕はドラコを下から引っ張って壇上から降ろし、寮へ連れ戻した。
「びっくりした...」
ドラコと同じ部屋に戻った僕は、ドラコのベッド近くを歩き回りながら呟く。
「まさかポッターがパーセルマウスだとはな...」
ドラコはベッドに腰掛けると、そのまま黙り込んだ。
しばらく沈黙が続いて、その空気に耐えられなかった僕は、思い切って言った。
「あ、あのさ!仲直りも兼ねて、、、今日...一緒に寝る...?」
ドラコはみるみるうちに笑顔になって、首がもげるのではというほど頷いた。
僕は別の部屋に置いていた自分の荷物を回収し、元の場所、ドラコの隣のベッドに収納する。
ベッド周りを整えたり、荷物整理をしていると、
「...1人は寂しかった。」
後ろから弱々しげなドラコの声が聞こえた。
「...今まで、1人でいるのは何度だってあったはずなのに、お前がいなくなった時は、何故かずっと胸が苦しくて、寒くて...涙が出るぐらい怖かった。」
僕は魔法で素早く部屋着に着替え、静かにドラコに歩み寄り、ぎゅっと抱き寄せる。
「僕も...寂しかった...ごめん。」
しばらく抱き合って、落ち着いたので「そろそろ寝ようか。」とドラコに声をかける。
ドラコは直ぐに着替えると、一緒のベッドに潜り込む。今の時期はかなり寒いので、二人でいると暖かかった。
「おやすみ、ヴァリアス...」
僕の額にそっとキスをしてドラコは眠りについた。
「〜〜っ」
この日は全く寝れなかった。
今年の冬休みは、思っていたよりも早く来た。
ドラコとクラッブくん、ゴイルくんの3人とチェスをしたり、ピアノを弾いたりして、日々を楽しんだ。
前には、ドラコと外に出て雪合戦をしたり、魔法でグラウンドに大きめの雪のお城を作ったりもした。ちなみにこの時、スネイプ先生が通りかかったが、面白そうに口元を緩め、
「ホグワーツに新たな名物が生まれましたな。」
と言った。あんな笑い方をした先生は見たことがなかったのでかなり驚いた。
有意義な休暇を過ごし、クリスマスもすぐにやってきた。
朝起きると、一番に目に飛び込んできたのはドラコの笑顔。
「メリークリスマス、ヴァリアス!」
朝一に頬にキスのプレゼントを貰った後、ベッド横に大量に積み重なっていたプレゼントを開ける。
ドラコからはマフラーや服、羽ペンなどの日常的に使えそうな物を貰った。スネイプ先生からも来ていて、中身を開けると大量の材料や薬が入っていて、思わずクスッと笑う。
叔母さんからのプレゼントは
「....!?動物...!?」
カゴの中に入った動物であった。見ると中にはふわふわの真っ白な子猫がいて、手紙にはこう書かれていた。
“ヴァリアスへ
楽しく過ごせてますか?私はあなたのことが心配です。何かあったら直ぐに伝えるのよ?いいわね?
今年のクリスマスプレゼントは動物好きなあなたに猫を贈ります。可愛いでしょう?お友達から引き取った子です。大事に育ててあげてね!
叔母より”
手紙を読み終えた僕は、それを置き、子猫を抱き抱える。ふわふわでやわらかい。
「んなぁ〜お」
もぞもぞと体を動かしてライトブルーの目を向ける。
「ヴァリアスと同じ色だな。」
ドラコが後ろから声をかけた。僕はコクッと頷き、猫の耳の裏を撫でる。
すると何故かドラコが、僕の頭を撫でた。
「ふえっ...!?」
思わず変な声を出してしまった。
午後は図書館で過ごした。こんなにも静かな図書館は初めてだったので、集中して本をずっと読んだ。
「ヴァリアス、やっぱりここにいたか。」
ドラコに声をかけられた時には、かなり時間が経っていた。
僕は本を棚にしまって、ドラコに着いていく。どうやらクラッブくんとゴイルくんを探しているようであった。
地下まで来てグリフィンドールの監督生、パーシー・ウィーズリーさんに話しかけられている二人を見つけた。
「ようやく見つけた。二人ともまたバカ喰いしてたのか?」
二人はこくこく頷く。なんとなくいつもと違う感じがしたが、気にしないでおいた。ドラコはそのまま寮に向かう。
「すみません、ウィーズリーさん。以後気をつけますね。二人を心配してくださってありがとうございました。」
僕はウィーズリーさんにお礼を言ってからドラコに着いていく。
「ちゃんとお礼とかはした方がいいと思うよ...?嫌ってるのは知ってるけど、、、彼なりに心配してくれたんだと思う。」
ドラコは気に食わないようで「うーん...」と唸った。寮まで来てドラコが止まる。
「ヴァリアス、、、」
「ん?」
ドラコ苦笑いしながら
「新しい合言葉なんだったっけ...」
と聞く。僕はくすりと笑ってぱっと答えた。
「“純血”だよ。もうちょっといい合言葉無かったのかなあ...」
僕が合言葉を言った途端にスルスルと扉が開く。
クラッブくんとゴイルくんは何故か初めて入ったみたいに、周りをキョロキョロ見ていた。
「どうしたの?」
「あ、いや...」
いつもと違う。そこで僕は何となく察しがつく。
(ポリジュース薬か...?)
誰がやっているのだろうかと考えていると、部屋から戻ったドラコが一枚の紙を持ってきた。
「父上から送られてきたものだ。」
「...魔法省での尋問...?ルシウスさんが関わったの?」
「ああ。」
僕はちらりと目を通す。新聞には、ルシウスさんらしい言葉が載っていた。ドラコはクラッブくとゴイルくん(に扮している別の人物)に向き直ると
「どうだ?」
と聞く。彼らは顔を引き攣らせていた。ドラコは全く気づいていない。僕は話を変えた。
「そういえば、ドラコ、僕の子猫ってどこ?」
「ああそれならさっきヴァリアスのベッドの上で寝てたぞ。」
僕はその姿を想像して頬が緩む。
けれど、すぐに今のホグワーツでの問題のことを思い出して、表情を暗くさせた。
「...あの子が石にならないよう気をつけないとなあ...」
ドラコも頷いた。
「それにしても、あのポッターがスリザリンの継承者と皆考えるとはな。」
“スリザリンの継承者”という言葉に二人は反応した。
「はあ、、、誰が継承者なのか僕が知っていたらなあ...」
「手伝うのにとか言わないでよ?」
「う...」
ドラコが呻く。一方その頃、目の前に座っている2人はものすごく驚いた表情を見せた。
「誰が影で糸を引いているのか、君に考えがあるんだろう...」
ゴイルに扮した者が慎重そうにそう聞く。
「いや、ない。ゴイル、何度も同じことを言わせるな。」
ドラコは、そのまま50年前に秘密の部屋が開かれた話や、一人が亡くなったこと、その犯人とされる人はアズカバンにいるなどと、色々話した。
そんなに簡単に話して良いのかと思いつつ、話を聞く。
ふと、クラッブの方を見た時、鼻の形が変わり色も変わり始めていた。ゴイルも細くなり始めていた。
二人は変化に気がついたのか、弾けるように外に出て行ってしまった。
幸いドラコは気づいていなかったようで、
「あいつら急にどうしたんだ?」
と不思議そうにいった。僕はクスクス笑いながら
「お腹でも痛くなったんじゃない?」
と言った。
___
「ヴァリアス、一つお願いがあるんだが。」
夕食を食べている時、ドラコが不意に言った。
「ん?」
クリスマス・プディングを食べながら聞き返す。
「今、ものすごくヴァリアスの演奏が聴きたい。」
「え、今...!?」
僕は驚いてスプーンを落としてしまった。あせあせと拾ってドラコに向き直る。
「僕はいいけど...先生方がいいと言ってくれるかどうかじゃない?」
そう僕が言った時だった。
「ならば我輩が許可しよう。」
背後からスネイプ先生がにゅっと現れた。
ドラコはそれを聞いて早速「ヴァリアスのピアノを取ってくる!」と言って飛び出してしまった。...行動が早い。
「それにしてもスネイプ先生、やっぱり僕にだけ甘いですか...?」
「さあ?」
眉を上下に動かしながら先生は答えた。
先生は僕のことを確実に揶揄っている。酷い。
数分後、ドラコが猛ダッシュで帰ってきた。何故か僕の猫を抱えている。
「ヴァリアス!こいつがヴァリアスのピアノを離さないんだ!」
この子もピアノが好きなのだろうかと思いながら、僕は優しく猫を撫でて、ピアノと離してもらう。
それから、ピアノにかかっている魔法を解いて、元の大きさにし、ポケットに入れていたヴァイオリンも出し、同じように下の大きさに戻した。
ピアノの椅子に座り、軽く指ならしをする。
その音に、他の生徒や先生は何事だと僕の方に寄り始める。
僕はそれを合図にヴァイオリンを頭の中で弾いているイメージを作りピアノに手を添え、弾き始めた。
クリスマスの音楽が大広間に響き、その音楽に合わせて誰かが歌い始めた。
初めは1人の声しか聞こえなかったが、段々とそれが広がって行き、気がつけば美しい合唱が始まってる。なんとも心地よい空間だった。
それからその演奏会は1時間程続けられて、僕のネタが尽きたところで終わった。
椅子から立ち上がると、拍手が響く。寮や年齢は関係なく、皆が僕のことを見ていた。恥ずかしくなって下を向いていると
「流石だな、ヴァリアス!」
とドラコが笑顔で僕に抱きついてくれる。ドラコの腕の中はすごく温かくて、大広間に漂う空気もすごく優しくて。
「ありがと...」
そんな幸せなひと時を噛み締めた。
笑う事が増えた主人公くん
仲直り後笑う事が増えた。冬休みでは二つの伝説を生み出した(気がする)。雪のお城と演奏会である。ドラコとの関係も上々ですよ...ふふふふ((
撫でるのが好きなどらふぉいくん
まず一安心。ヴァリアスのためなら酷いことはもう言いません(多分)。実際原作とはかなり変わっております(?)最近はヴァリアスにこっそりキスをするのが好きだそうです。実は全部バレていると言う事に気がついてない。
第二のゔぁりくん保護者
保護者化してるまっくろせんせい。命まで救っちゃった救世主です。めちゃくちゃ主人公くんに甘々な先生になってしまいました。「クリスマスプレゼントは貴重なものも混ぜましたぞ。」
ぱーせるまうすくん(???)
ゴイルに化けたが、ゔぁりくんにバレている人。思ったよりもドラコが丸くてびっくりした。貶すことは言わないし、素直すぎることに驚き。
うぃーじー
決闘クラブで無詠唱使えるゔぁりくんと闘った張本人。すごいと思った。杖を直してもらうことを嫌がった理由は、単純に返してもらえなかったらどうしようと思った。(それから原作で折れてる事が重要なので。by作者)
まだむ・ぽむぽむぷりんみたい(?)
これで何回目ですか!!!って心の中で叫ぶほどゔぁりくんの面倒を見ている。毎回怪我してるしボロボロだし、気絶してるし...と色々な意味で問題児なんだろうなと察している。
先生方
なんかグラウンドにどでかい城はできてるし、夜は演奏会があるしで困惑(???)
※改訂済み
<作者のミニコメント>
遅れて申し訳ないです...
とりあえず、本日は休日なので、2-3も改訂できたら良いなと思ってます...
頑張りますね。
では、また次回で。
じゃあな!











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。