第6話

EP.5
407
2026/07/04 14:41 更新





【監督生】







大きな爆発音が聞こえて、僕達はメインストリートから運動場へと飛び出した。




グリム
ふなっ!?何事なんだゾ!?
エース・トラッポラ
えっぐい音したよな!?
デュース・スペード
また、何か起こったんじゃ...!





爆発音がした方へ視線を向けると、そこには黒いモヤが空いっぱいに広がっていた。



そのモヤは一瞬にして空一面を覆い、太陽の光を届かなくさせる。




ユウ
一体...何が...!





唖然としながら空を見つめていると、何処からか声が聞こえた。









“お前なんか生きてる価値なんか無いじゃん。”





“ゴミ人間が何してんの?キモいからとっとと死ねよ。”





“死んじまえー!!!ぎゃっはははは!!!”





“死ね“





“いつまで生きてるんだよ”





“価値もない人間の癖に”





“キッショい奴”





”ゴミも同然だろ“










ユウ
っ....





罵詈雑言が耳を貫く。



この声は僕だけでなく、他のみんなにも届いているようで、エース達も苦しそうに耳を塞いでいた。





グリム
ふなぁ゛...オレ様、もう聞きたくないんだゾ...
エース・トラッポラ
耳を塞いでもはっきり聞こえてくるの、やばすぎ...っ
デュース・スペード
っ、、この声は、一体誰なんだ...っ





鋭い言葉に呻いていると、誰かが「おい!!あれ見ろ!!」と叫ぶ声が聞こえる。





つられるようにもう一度空を見上げると、黒い大きなファントムを纏った青年が穏やかに佇んでいた。




その姿は大きく変わってしまったが、青年は見覚えのある人だった。





ユウ
サーヴィー先輩...っ!?
デュース・スペード
知り合いかっ...?





僕が名前を叫んだのを聞いて、デュースが問いかける。



何度も首を縦に振って、変わり果てた先輩を見ながら応えた。




ユウ
僕が上級生に絡まれた時に、見返りもなく助けてくれた人なんだ...!





ここNRCに相応しくないのではと思うほど優しい人だった。





そんな先輩が、なぜ、オーバーブロットしてしまったのか。




ユウ
もしかして......




この罵詈雑言が関連しているのだろうか。





前に話しかけた時、僕に怯えるようにして逃げて行った。




あの時、先輩は不安そうな表情を見せつつ



「ねぇ...君達は、どうして、、俺に構う?」



と震えながら聞いてきた。





その時僕は、





「そんなの決まってるじゃないですか。先輩が助けてくれたみたいに、僕も先輩に何かできないかなって思ったんですよ。」





と答えた。





...もし、あの時の言葉が違う形になって、、、この「心臓を貫くような鋭い言葉」になって届いていたとしたら......












”あんたに死んで欲しいからですよ。“











嘲笑うような、そんな僕の声と似た何かが聞こえた気がした___











遥か眼下で苦しむ彼らを見つめながら、空を仰ぐ。





なんて気持ちいいんだろう。





何も傷付けられない。





もう苦しまなくていい。





逃げなくていい。





...誰からも










何も言われない














___To be continued.







すみません思ったより時間が空きません。

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