【監督生】
大きな爆発音が聞こえて、僕達はメインストリートから運動場へと飛び出した。
爆発音がした方へ視線を向けると、そこには黒いモヤが空いっぱいに広がっていた。
そのモヤは一瞬にして空一面を覆い、太陽の光を届かなくさせる。
唖然としながら空を見つめていると、何処からか声が聞こえた。
“お前なんか生きてる価値なんか無いじゃん。”
“ゴミ人間が何してんの?キモいからとっとと死ねよ。”
“死んじまえー!!!ぎゃっはははは!!!”
“死ね“
“いつまで生きてるんだよ”
“価値もない人間の癖に”
“キッショい奴”
”ゴミも同然だろ“
罵詈雑言が耳を貫く。
この声は僕だけでなく、他のみんなにも届いているようで、エース達も苦しそうに耳を塞いでいた。
鋭い言葉に呻いていると、誰かが「おい!!あれ見ろ!!」と叫ぶ声が聞こえる。
つられるようにもう一度空を見上げると、黒い大きなファントムを纏った青年が穏やかに佇んでいた。
その姿は大きく変わってしまったが、青年は見覚えのある人だった。
僕が名前を叫んだのを聞いて、デュースが問いかける。
何度も首を縦に振って、変わり果てた先輩を見ながら応えた。
ここNRCに相応しくないのではと思うほど優しい人だった。
そんな先輩が、なぜ、オーバーブロットしてしまったのか。
この罵詈雑言が関連しているのだろうか。
前に話しかけた時、僕に怯えるようにして逃げて行った。
あの時、先輩は不安そうな表情を見せつつ
「ねぇ...君達は、どうして、、俺に構う?」
と震えながら聞いてきた。
その時僕は、
「そんなの決まってるじゃないですか。先輩が助けてくれたみたいに、僕も先輩に何かできないかなって思ったんですよ。」
と答えた。
...もし、あの時の言葉が違う形になって、、、この「心臓を貫くような鋭い言葉」になって届いていたとしたら......
”あんたに死んで欲しいからですよ。“
嘲笑うような、そんな僕の声と似た何かが聞こえた気がした___
遥か眼下で苦しむ彼らを見つめながら、空を仰ぐ。
なんて気持ちいいんだろう。
何も傷付けられない。
もう苦しまなくていい。
逃げなくていい。
...誰からも
何も言われない
___To be continued.
すみません思ったより時間が空きません。











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。