私たちはあの後ブュッフェスタイルの夕食を食べた。
みんな食べ過ぎて歩くペースが遅くなっている。
今回、私たちは男子と女子で別の部屋に宿泊する。ご飯が終われば次はお風呂だということで、元貴がお風呂の順番について話を振った。相変わらず切り替えの鬼である。結衣と私はすんなり決まったが、3人はかなり揉めている。
私は見た。涼ちゃんの周りにお花畑が広がっているのを。私は、こんなにも天然な生き物を涼ちゃん以外に見たことがない。
急に話を振られた私は、即答で答えた。
なんとなく、直感で。
そうして、2時間後に私と結衣が元貴たちの部屋に行くことが決まった。
※お風呂飛ばしま〜す!
あなたの下の名前と元貴のLINE
20:38既読
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元貴との連絡をすませ、私たちは部屋にお邪魔する。
部屋の中の準備は整っていて、3人のやる気が垣間見えた。
いつものごとく、ハイテンションのリーダーは滉斗で、涼ちゃんがそれに便乗している。そこにやや冷静な元貴が突っ込むまでが1セットである。
なんだか、協力して争いそうな雰囲気なので、チーム戦では?という疑問が浮かんだ。
……なんだか妬まれた気がする。そう気づいたら、頭にきたので適当にそこら辺にあった枕を掴んで元貴に突進する。決して私が悪い訳ではない。そこら辺にあった枕の方が悪いのだ。(?)
元貴を後ろから拘束した結衣が言う。少し冷静になって元貴を見ると、
眉毛を下げて目を潤ませている状態だった。
……ダメだ。可愛い。
さながら、子犬のような元貴に私の心は敗北した。
そういえば、あんま血圧上げちゃいけない気がする。
今さら、私は思い出した。
結衣の拘束から逃れた子犬が私の耳元でそう言った。
「お世辞が上手いね」と、いつものノリで返そうとするが、慣れない異性からの賛辞に私は硬直する。
自分でも分かるほど、顔に熱が集まった。
こいつ、またもや耳元で!!それも、小声よ!小声(ここ強調してね)
色々わかってんだか、わかっていないんだか知らんけど、照れますよ!これ!
(あなたの下の名前ちゃんの脳内は絶賛困惑中ですby 主)
元貴の発した言葉に傷ついた涼ちゃんを慰めてから、私たちは枕投げを始めた。
なんだかんだ、楽しいよるでしたとさ。(by 主


















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!