曲パロ初挑戦で皆様が満足できるかわからないので、温かい目でご覧いただけたら幸いです🙇♀️
西畑 side
行かないでよ。流星。
今みたいな愛のない目でも構わないから。
って、そんなこと流星には言えなかった。
こんな僕を笑ってくれ。
いつも、無駄に強がるとこが僕の悪い癖だった。
愛する流星の前でもこの癖は直せなかった。
こういう時、どうしたらよかったのだろう。
俺たちは同じことを繰り返していた。
朝になれば隣に流星はいない。
どうして?そこに愛なんてなかった
最初からわかってたのに。
それでもそばにいたかった。
愛想笑いが上手いとこ。
相変わらず嘘が下手なとこも、
どんな君も、どんな夜も
壊れるほど流星を愛してる。
全身で流星を求めてるのに、毎日愛を伝えてるのに、別れを告げられた。
理由は?って聞いたら
ずっと一緒にいたのに。
こんな僕をまだわかっていなかった。
君に愛を伝えてるのに
波のように適当に返された。
心が愛がなく乾いているときに、流星は
不意にきたいつもは言わない言葉で俺を溺れさす。
本当俺らの関係はどこへ向かうのだろう。
この時の流星、本当は会いたいって思ってたらしい。
どうして?なんでそんなこと言うん?そんなん分からないやん。
でも、そこに愛なんてなかった、最初からそんなのわかってた。
でも、抜け出せないこのジレンマ。
ある日、俺は流星の許可も得ず、相槌も打たぬまま押し倒してしまった。
しかし、流星はいいよ。の目をしていた。
掌から落ちる前に今夜君を潰れるほどに強く抱きしめた。
甘い声も綺麗な唇も、涙で腫れた目も
不器用な笑顔も金輪際もう僕だけのもの。
だと思っていた。
いなくなった部屋で
行かないで、流星。と言えば良かったと何回も思っていた。
全身で君を求めてる。なのに…俺は止めなかった。
こんな情けない僕を分かってくれ。
でも、愛のない恋にはもうバイバイしてよかったと思ってきた。こんな俺がおかしいのか?
行かないでよ。なんて言えないけど
流星の浮気相手みたいに素直だったら、もういっそ流星と毎日ひとつになれば、流星の心は俺で満たされていたのか。
後悔しても、もう遅い。流星はいないのだから。
でも、それを出来なかった俺を笑ってくれ。
流星はそう言うけど、俺は
流星の温もりがまだ残っている部屋で呟いた。
end
曲パロ難しい…😖
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。