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第43話

ありふれた恋じゃ、もう満たされない ❤️ × 🧡
523
2024/06/22 13:56


曲パロ初挑戦で皆様が満足できるかわからないので、温かい目でご覧いただけたら幸いです🙇‍♀️













西畑 side
流星
 さようなら。 
大吾.
 ……   


行かないでよ。流星。
今みたいな愛のない目でも構わないから。
って、そんなこと流星には言えなかった。
こんな僕を笑ってくれ。





いつも、無駄に強がるとこが僕の悪い癖だった。
愛する流星の前でもこの癖は直せなかった。
流星
 ただ、俺は愛されたかったの。 

こういう時、どうしたらよかったのだろう。




俺たちは同じことを繰り返していた。
朝になれば隣に流星はいない。
どうして?そこに愛なんてなかった
最初からわかってたのに。
それでもそばにいたかった。


大吾.
 なぁ流星、今度ここ行こうや。 
流星
あー…いいね!いつか行こうね 

愛想笑いが上手いとこ。
大吾.
 この前、流星と隣にいた男 
 誰だったの?
流星
 あれは…ただの友達だよ 
大吾.
 ホテルに行ってたのはなんで? 
流星
 …友達酔ってたから休ませる 
 ためだよ。変なことなんかしてない 

相変わらず嘘が下手なとこも、
どんな君も、どんな夜も
壊れるほど流星を愛してる。






全身で流星を求めてるのに、毎日愛を伝えてるのに、別れを告げられた。
理由は?って聞いたら
流星
 大ちゃんから愛を感じなかった。 
 そんな恋ならもう嫌。

ずっと一緒にいたのに。
こんな僕をまだわかっていなかった。








大吾.
 流星、愛してるで。 
 君に愛を伝えてるのに
流星
 はいはい。 

波のように適当に返された。
心が愛がなく乾いているときに、流星は
流星
 大ちゃん…今日いい? 

不意にきたいつもは言わない言葉で俺を溺れさす。
本当俺らの関係はどこへ向かうのだろう。





流星
 いつもその態度だよね。 
 俺そういうの許せない。
 …一度離れよう?
大吾.
 …わかった。 
流星
 え?…ぁ、うん。 

この時の流星、本当は会いたいって思ってたらしい。
どうして?なんでそんなこと言うん?そんなん分からないやん。
でも、そこに愛なんてなかった、最初からそんなのわかってた。


でも、抜け出せないこのジレンマ。






ある日、俺は流星の許可も得ず、相槌も打たぬまま押し倒してしまった。
しかし、流星はいいよ。の目をしていた。
掌から落ちる前に今夜君を潰れるほどに強く抱きしめた。





甘い声も綺麗な唇も、涙で腫れた目も
不器用な笑顔も金輪際もう僕だけのもの。
だと思っていた。







いなくなった部屋で
行かないで、流星。と言えば良かったと何回も思っていた。
全身で君を求めてる。なのに…俺は止めなかった。




こんな情けない僕を分かってくれ。
でも、愛のない恋にはもうバイバイしてよかったと思ってきた。こんな俺がおかしいのか?


行かないでよ。なんて言えないけど
流星の浮気相手みたいに素直だったら、もういっそ流星と毎日ひとつになれば、流星の心は俺で満たされていたのか。
後悔しても、もう遅い。流星はいないのだから。

でも、それを出来なかった俺を笑ってくれ。




流星
ありふれた恋じゃ、もう満たされない。

流星はそう言うけど、俺は
大吾.
君以外じゃ、もう満たされないんだよ…

流星の温もりがまだ残っている部屋で呟いた。



end



曲パロ難しい…😖

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