第9話

☆  008  /  まだ 、 嘘 の 途中
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2026/01/17 15:00 更新










  訓練 が 終わり 昼 休憩 。

  私 は 校舎 裏 に いる 。


  フェンス 越し に 見える 空 は やけ に 青く 澄んで いて

  此処 が 雄英 だと いう 事実 を 否応 なく

  突き つけて くる 。






  …… おい  







  短い 声 に 、 肩 が 僅か に 跳ねる 。


  振り 返る と 、 爆豪 勝己 が 立って いた 。






あなた
  どうしたの  
爆豪 勝己
  昼  
あなた
  昼 ?  
爆豪 勝己
  此処 で 食う ッ つ  
  ッ てん だろ クソ が  
あなた
  今 初めて 聞いた し  







  爆豪 君 は 購買 の 袋 を 地面 に 乱雑 に 置き 、

  どさっと 座った 。






爆豪 勝己
  なァ  
あなた
  なに  
爆豪 勝己
  昨日 の テスト  
あなた
  個性 把握 テスト ?  
爆豪 勝己
  テメェ が 最下位 だった やつ  
あなた
  下 から 2番目 ね 。  







  訂正 する と 、 爆豪 君 は 鼻 で 笑った 。






爆豪 勝己
  どっち でも 雑魚 ッ て 事  
  に は 代わり ねェ … ゛
あなた
  酷いなぁ  
爆豪 勝己
  なのに  







  パン を 一口 齧り ながら 、

  ちらり と こちら を 見た 。






爆豪 勝己
  なんで 焦って ねェ ン だよ  











爆豪 勝己
  それだけ が 昨日 から  
  引っか かる 。







  ヒーロー を 目指す 身 から してみれば

  爆豪 君 が 言っている 事 は ごもっとも だ 。






あなた
  焦る 必要 ある かな  
爆豪 勝己
  ある だろ  
あなた
  そう かな  
爆豪 勝己
  此処 は  “ 雄英 ”  だぞ
  落ち こぼれ たら 終わり だ  







  終わり 。

  その 言葉 が 、 胸 に 引っか かる 。


  除籍 。

  失敗 。

  ___ 捨てられる。



  「 役に立ってるよ 」


  死柄木 の 声 が 、 脳裏 を よぎる 。






あなた
  ……  
爆豪 勝己
  おい  
あなた
  聞いてる よ  
爆豪 勝己
  なら なんか 言え よ  
あなた
  まだ 2日 目 だよ  
爆豪 勝己
  だから なんだよ  
あなた
  今 すぐ 結果 を 出さな く
  ても 別 に よくない かな  
爆豪 勝己
  甘ェ  







  ハ ッ と 乾いた 声 を 漏らし ては 爆豪 君 は パン に

  視線 を 向けた 。






あなた
  爆豪 君 は さ  
爆豪 勝己
  あ ゛?  
あなた
  いつ から ヒーロー を  
  目指し て たの







  自分 でも 驚く ほど 、 声 が 静か だった 。

  一瞬 空気 が 止まる 。






爆豪 勝己
  物心 つく 前  
あなた
  そっか  
爆豪 勝己
  テメェ は  







  爆豪 君 が ようやく こちら を 見た 。






あなた
  去年  







  そう 答えた 瞬間 、

  彼 の 眉 が 露骨 に 寄った 。






爆豪 勝己
  は ?  
あなた
  去年 の 夏 くらい に  
  思った の 。
爆豪 勝己
  最近 すぎ だろ 舐め てン  
  のか クソ 女
あなた
  思った だけ だ もん  
爆豪 勝己
  思った だけ で 来れる
  場所 じゃ ねェ … ゛  
あなた
  来れ ちゃった  







  言葉 が 、ガラス 片 みたい に 落ちる 。


  踏め ば 痛い のに 、 拾い 上げ られ ない 。






爆豪 勝己
  それ まで 何 してた  
あなた
  生き てた  
爆豪 勝己
  巫山戯 ンな  
あなた
  真面目 だよ  







  沈黙 が 、 重たい 布 みたい に 降って くる 。

  遠く で 、 誰か の 笑い 声 が 滲む 。






爆豪 勝己
  な ァ  
あなた
  今度 は 何  
爆豪 勝己
  ガキ の 頃  
あなた
  ……  なに  
爆豪 勝己
  誰か に 助け られた  
  事 ある か







  心臓 が 、 箱 の 中 で 暴れる 。


  鍵 を かけた はず の 記憶 が 、

  内側 から 叩いて くる 。






あなた
  覚えて ない  







  即答 した 。

  間 を 作ら ない 。


  嘘 は 温度 を 持たせる と ばれる 。






爆豪 勝己
  俺 は 覚えて る  







  爆豪 君 が 立ち 上がる 。


  影 が 、 私 の 足元 に 落ちる 。






爆豪 勝己
  助けて くれた 奴 が いた  
あなた
  そう なんだ  
爆豪 勝己
  その 声 が  







  距離 が 半歩 縮まる 。






爆豪 勝己
  テメェ に 似てる  







あなた
  偶然 じゃ ない かな  
爆豪 勝己
  偶然 に しちゃ 引っかかる  







  昼休み 終了 の チャイム が 鳴る 。


  糸 が 切れる 音 。






爆豪 勝己
  戻る ぞ  







  爆豪 は それ だけ 言って 、 どん どん と 歩く 。


  背中 は まだ 火 を 抱えてい ながら 。


  私 は 立ち 上がり 、

  制服 の 裾 に ついた 汚れ を 払う 。


  心臓 の 鼓動 が 、 靴 の 中 まで 響く 。




  昼 の ヒーロー の 学校 。


  私 は そこ に 立って いる 。


  でも 足元 は 、 まだ 夜 に 浸って いた 。




















  おまけ






瀬呂 範太
  なぁ 俺 見ちゃったん  
  だけど さぁ
瀬呂 範太
  爆豪 、  あなたの名字 と 一緒 に 飯  
  食ってた よな ?
峰田 実
  は ァ 何 だよ それ  
  抜け駆け かよ !!  
爆豪 勝己
  …… ‪💢  
上鳴 電気
  入学 早々 カップル かぁ  
瀬呂 範太
  いやぁ … まぁ 俺 は  
  応援 するよ
峰田 実
  おい 爆豪ぉ …
  おいら を おいて かない  
  で くれ よ ォ ……
爆豪 勝己
  クソ モブ 共 
  うっせぇ わ ゛ !!  










 𝐍𝐞𝐱𝐭 ▷▶︎▷ 火種 は まだ 名前 を 持たない

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