訓練 が 終わり 昼 休憩 。
私 は 校舎 裏 に いる 。
フェンス 越し に 見える 空 は やけ に 青く 澄んで いて
此処 が 雄英 だと いう 事実 を 否応 なく
突き つけて くる 。
短い 声 に 、 肩 が 僅か に 跳ねる 。
振り 返る と 、 爆豪 勝己 が 立って いた 。
爆豪 君 は 購買 の 袋 を 地面 に 乱雑 に 置き 、
どさっと 座った 。
訂正 する と 、 爆豪 君 は 鼻 で 笑った 。
パン を 一口 齧り ながら 、
ちらり と こちら を 見た 。
ヒーロー を 目指す 身 から してみれば
爆豪 君 が 言っている 事 は ごもっとも だ 。
終わり 。
その 言葉 が 、 胸 に 引っか かる 。
除籍 。
失敗 。
___ 捨てられる。
「 役に立ってるよ 」
死柄木 の 声 が 、 脳裏 を よぎる 。
ハ ッ と 乾いた 声 を 漏らし ては 爆豪 君 は パン に
視線 を 向けた 。
自分 でも 驚く ほど 、 声 が 静か だった 。
一瞬 空気 が 止まる 。
爆豪 君 が ようやく こちら を 見た 。
そう 答えた 瞬間 、
彼 の 眉 が 露骨 に 寄った 。
言葉 が 、ガラス 片 みたい に 落ちる 。
踏め ば 痛い のに 、 拾い 上げ られ ない 。
沈黙 が 、 重たい 布 みたい に 降って くる 。
遠く で 、 誰か の 笑い 声 が 滲む 。
心臓 が 、 箱 の 中 で 暴れる 。
鍵 を かけた はず の 記憶 が 、
内側 から 叩いて くる 。
即答 した 。
間 を 作ら ない 。
嘘 は 温度 を 持たせる と ばれる 。
爆豪 君 が 立ち 上がる 。
影 が 、 私 の 足元 に 落ちる 。
距離 が 半歩 縮まる 。
昼休み 終了 の チャイム が 鳴る 。
糸 が 切れる 音 。
爆豪 は それ だけ 言って 、 どん どん と 歩く 。
背中 は まだ 火 を 抱えてい ながら 。
私 は 立ち 上がり 、
制服 の 裾 に ついた 汚れ を 払う 。
心臓 の 鼓動 が 、 靴 の 中 まで 響く 。
昼 の ヒーロー の 学校 。
私 は そこ に 立って いる 。
でも 足元 は 、 まだ 夜 に 浸って いた 。
おまけ
𝐍𝐞𝐱𝐭 ▷▶︎▷ 火種 は まだ 名前 を 持たない










編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。