翌日、俺らは改めてこいつの病室を訪れた
あの後、都草はあなたに詫びを入れてパトカーに
連れられて行った
それは警部としての彼女ではなく、警察学校時代の自分
達を裏切った自分からの詫び
上原にそう言われるとあなたは瞳を揺らし窓の向こうに
ある外を見た
どこか遠くを見ながらそう呟いた
「 でも 」と付け足しながら自分の手元を見た
そこには昨日掴んだ包丁で切られた部分があった
痛々しくも包帯ですごく巻かれていた
そう呟いたあと1粒の雫が布団へと落ち波紋を広げていた
俺らはそれをただ見守ることしか出来なかった
1口飲んで命の危機に迫ったあなたとそう仕向けた都草、
お互い嘘を分かってて隠してた
「 庇うことが友情じゃねぇからな 」











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。