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昨日……あ、今日か…。深夜2時まで起きてたせいで今日バチくそ眠たい……
でも今日学校あるし……
ちなみに義弟達はまだ学校に行くための教材やら制服やら…準備出来ていないみたいで学校にはまだ通っていない 。
だからいつも朝は1人でご飯を食べて…1人で学校の用意して行く。
……まあ前からこの日常は変わっていないんだけど。
何にも変わらない日常に……つまらない学校 。
ママが再婚して、 義弟が出来たからって何かある訳じゃない 。
むしろ義弟なんか ‘’ 要らなかった ” 。
……これからもこんなふうに思って生きていくのかな。なんて思ったら俺って最悪な人間だなって思う。
だってきっと向こうも俺みたいなお兄ちゃん嫌でしょ。
欲しくなかったでしょ。要らなかったでしょ、邪魔でしょ 。
俺なんか……
産まれてきたくもなかった 。
だって……俺が死んだって何にも変わらない 。
俺は特別何かが輝いてる訳でもない 。
俺なんか……俺なんか……
消えたらいいのn___________
どうやら 俺がボーっとしている間になぜか隣に来ていたみたいだ 。
ちょっと顔面は怖いけど……
俺を呼ぶなんて珍しい……いや初めてだから、なんかあったのかな?と思って聞いてみた 。
[ 学校にて 。 ]
学校に着いて、顔を机にピタッと引っ付けて横になる 。
教室には まだ俺以外誰も居ないから、この空間が静まり返った状態になっている 。
……ゆっくり休んでいる時、いるまに言われたあの言葉が俺の脳裏をよぎった 。
でも……たしかにそうなのかもしれない 。
実際俺だってそうだ 。
義弟いない方が静か 。1人の方が静か。
前は母子家庭だったから、あの時は俺1人になる時が多かった。 ママはいつも仕事に行っていた 。
別に……寂しくもなかった 。
むしろ…………俺は1人の方が似合ってるのかもしれない 。
学校でも1人 。家でも1人 。…………どこに居ても俺は常に1人ぼっち 。
……ぁ…、
……やめて 。
……やめてっ……、、。
やめて……、やめて…、。やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて 。
なんでッ……あんな昔のこと、思い出しちゃうのッ…、、
……だれか…呼んで、る…?
いや……俺を助けてくれる人なんてっ……、いない…
ゆ、夢…か、
……いや……、、俺を助けてくれる唯一の人…いたんだったッ……、。
ないこさんには……今まで何度も何度もお世話になった方だ 。
……てかいつのまに俺の横にいたんだ…、、?
そう 。俺とないこさんは中学からの同級生で今はクラスメイト 。
唯一の…俺が “ 友達 ” と呼べる人かもしれない 。
するとないこさんは何か考えてから……ハッとひらめいた顔になった 、
なんかあったっけ、と思って疑問に思っていると……
……たしかに 。ないこさんに言われるまで気づかなかった 。
俺は……
何度…この方に救われただろう 。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!