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第1話

唐突にカッターキャー
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2025/03/12 21:02 更新
皆さんは、カッターキャーを知っていますか?

今から実演します(????)


*今回の設定

夢主
*僕っ子
*お人よし
*喧嘩強いけど隠している


アイ
*夢主をいじめている人
*まあ、普通にかわいい(←?)


カイト
*夢主の幼馴染
*剣道部所属
ーここは、昼下がりの校舎裏…
あなた
 はぁ… 
      



     僕は 今 いじめられている

     女の子 らしくないからって

     それで目立ちたがってるって

     言いがかりつけられて

     僕、そんなにおかしいかな?




     少なくとも…

     いじめをしている人よりか

     遥かにまともだろ…



アイ
アイ
 遅すぎ。どれだけ待たせるの? 


けらけらと嘲笑っている。僕はその黒くて汚い笑みを何度も、見た。
そして、右手にはカッターを持っている。今日はそれでいじめるつもりなんだろう。

カッター如きで何ができるっていうんだ。
あなた
 今度は何の用? 
アイ
アイ
 何の用?それも分からないだなんて 
 本当に鈍いわね

 あんたをいじめる以外に何があるの? 
 「僕~」って目立とうとしてさ
 本当に目障りなのよ!
あなた
 はぁ。 
アイ
アイ
 だ・か・ら

 こうするの! 


チキチキと音を立てながらカッターの刃を出し、アイ自らの手首を切っていた。
唖然とその光景を見つめている間に、僕の手にはカッターを握らされている。
アイ
アイ
 きゃぁぁぁぁあああ!! 
 コイツに腕切られた!! 
あなた
 は…?
 お前なにして… 


モブ「なんだなんだ?



モブ「うわ…いじめじゃん、せんせー



モブ「やっぱりアイツ可笑しいんだよ



モブ「さっさと退学してくれればいいのに




騒ぎを聞きつけて、野次馬共が集まりだした。
此奴らは何も知らないくせに。
あなた
 え…そんな… 
 ぼ、僕…そんなことしてな 
アイ
アイ
 コイツがやったの!! 
僕が弁明しようとする声も、全部、被害者面をしているアイの泣き喚く声と僕を非難する声にかき消された。

やっぱり…『普通』じゃない僕が全部悪いの?
カイト
カイト
 大丈夫か!? 
アイ
アイ
 カイト君…コイツに左手の手首切られたの… 
 ひどいよね…
カイト
カイト
 もしかして…あなた…やったのか…? 
アイ
アイ
 そうだよカイト君!!
 あなたさんに切られたの!! 
 私ばかり目立ってるからって
カイト
カイト
 アイさんには聞いていない
 俺はあなたに聞いているんだ 
あなた
 ぼ…僕はやってない! 
 いきなり呼び出されて…それで…
 
 アイさんが僕の目の前で腕を切って、
 それで、僕にカッターを押し付けて…
カイト
カイト
 ……このカッター、
 「右利き用」じゃないか? 
 あなたは…「左利き」だぞ
カイトの一声で周りの生徒もアイも一瞬、静まりかえった。
アイ
アイ
 えっ… 


モブ「じゃあ…カッターの持ち主ってアイさんなんじゃ…



モブ「じゃあ全部自作自演じゃん、キッショ。
カイト
カイト
 お前…
 俺の友人をどれだけ傷つけたと… 
モブ「確かアイってカイトの事好きだったってウワサじゃん。



モブ「完全終了乙~







野次馬共も、アイが僕をいじめるときと同じ黒くて汚い笑みを浮かべている。

僕はいじめられるのもキライだけど……

その笑顔…人を傷つけている笑顔がもっとキライだ。
カイト
カイト
 おい!
 傷つけているのはお前らもだぞ! 

 事情を知りもしないで、人の
 ことを悪くいうならお前ら
 野次馬も同罪だ!!
アイ
アイ
 !?…… 


アイはカイトの言葉に目を丸くした。

友人を傷つけたわけだ、非難されて当然だと思ってたんだろう。

ならなんでやるんだ。



本当、野次馬ってバカだよな。あいつら逃げるようにいなくなったよ。
あなた
 …僕の気持ち、分かったでしょ…?
 いじめられる側の気持ちが。
 
 アイさんが今までやったことは 
 許しはしない… 

 だけど…
 今からなら仲良くなれないかな?
アイ
アイ
 …私、あんなことしたんだよ? 
 それなのに、仲良くだって…?

 ………あんたみたいに、自分の
 「好き」を 貫ける人が羨まし
 かった…

 だから…
カイト
カイト
 だからっていじめるのは違うだろ。

 …どうするんだ?
アイ
アイ
 だから…えっと…

 ごめんなさいあなたさん。
 私が悪かった。 
あなた
 これからはこんなこと
 しちゃだめだよ。

 アイさん、止血しよ、
 血まみれになってる 
カイト
カイト
 先生には俺から言っておく 
 ちゃんと手当してもらってこい 
アイ
アイ
 …!うん…ありがとう… 
彼女は…アイは、もうあんな顔はしないだろう

だって、僕たちの友達になったんだから
アイ
アイ
 …にしても、あなたさんって応急手当の手際いいね… 
あなた
 あー…よく料理してるとき、
 手切っちゃってて 

 けけけ、決して元ヤンとか
 ではないからね?! 
あの時のひどい言い訳も昨日のことのように覚えているよ。

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