超死ネタです!
神代類 日記
3月17日
最近、神高で連続殺人事件が起こっているらしい
全国ニュースになるほど有名な事件になっている
みんな怖がって、学校に来なくなってしまった人だっていた
今のところ僕の知り合いは誰も被害にあっていないが、正直僕も怖い
だからといって学校に行かない訳には行かない。明日もいつも通り学校へ行こうと思う
まあ、犯人は犯行を行う時夜に行うらしいからそれまでに帰れば大丈夫だろう
神代類 日記
3月20日
東雲くんのお姉さんの絵名さんが殺された
定時制で、夜学校から帰っていた絵名さんが殺されたらしい
東雲くんは大丈夫だろうか……
もちろん僕だって悲しい。でも東雲くんは絵名さんの兄弟だ。東雲くんのほうがもっと悲しいだろう
そして、絵名さんが殺されたことを機に学校は休みになった
警察も全力で犯人を捜索しているらしいが見つからないらしい
とりあえず僕は家で作業に没頭するとしよう
東雲彰人 日記
3月20日
許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない
なんで絵名が殺されなきゃなんねぇんだよ
オレは絵名を殺した奴を絶対────
殺してやる
神代類 日記
3月24日
寧々が死んだ
例の殺人鬼に殺されたらしい
そして、なぜか夜9時に家を出たらしい
なぜ外に出たのかは分からない
小一時間泣き続けたせいでもう涙も枯れてしまった
殺人鬼は誰なのか全く分からないし怖い
でも僕は、必ずそいつを捕まえてやる
殺人鬼を探し始めて5日が過ぎた
なかなか見つからず、僕は今ワンダーステージに設置していた隠しカメラを確認しにワンダーステージに向かっている途中だ
どうせ今日も何も収穫はないかな、と思いつつカメラに手を伸ばす
────と、何かが足に引っかかる
こんなところに何か物があっただろうか、そう思いながらスマホの光を下に向ける
そこには、胸にナイフが突き刺さった青柳くんが倒れていた
さっきまではなぜか気づかなかった血の香りに、思わず口を抑える
なぜ青柳くんがここで倒れているんだ?
生きていることを信じ、僕は青柳くんの首に手を添える
息を、していない
死んでいる
思わず涙が零れそうになったその瞬間、僕の後ろに誰かが立っている気配を感じた
後ろを振り返る
そこに立っていたのは────
僕は疑われないように咄嗟に青柳くんを自分の後ろに隠す
ガッ
東雲くんに思いっきり肩を捕まれ地面に押し倒される
押し倒された勢いで頭が固い地面に思いっきりぶつかり一瞬意識を失いそうになる
ザクッ
東雲くんはどこから出したか分からないナイフで僕の右腕を刺した
ズ……
腕に刺していたナイフをそのまま上にずらしていかれ、とてつもない痛みが走る。
次回に続く!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!