第24話

元壱年弐組のカミアリヅキ君
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2026/08/11 02:30 更新
豆side



テスト後の放課後。
俺は神無月君に壱年だった頃、俺と秋雨君といつも一緒にいた
神在月カグラ君のことを問い詰めた。


どうして今まで忘れていたんだろう。




ずっと、あんなにす、_______………


……………。
狸塚 豆吉
……あー。今のちょっと…




ぼふっと枕に顔を押し付けてしばらく撃沈。



ごろんとまた上を向いた。
ぼんやりと天井を見つめながら考える。






ずっと一緒にいたのに、どうして思い出せなかったのか。
今彼はどこにいるのか。
なぜ消えてしまったのか。
いろんな疑問が次々に思い浮かぶ。
狸塚 豆吉
神楽君は昨日ああ言ったけど…
神無月 神楽
…そう。思い出したんですね。
神無月 神楽
気になることもおありでしょう。
神無月 神楽
あ、狸塚君たちは明日佐野君と座敷さんと泥田君でゲームするんでしたっけ…
神無月 神楽
じゃあその後時間あります?
神無月 神楽
秋雨君も呼びましょうか。きっと彼も思い出しているか、その一歩手前でしょう。
神無月 神楽
いいですよ、明日、話せる部分は話します。
神無月 神楽
気長に待っててください。

神無月 神楽
それじゃあ、また明日。
狸塚 豆吉
…
狸塚 豆吉
………明日……ね…





















































翌日、佐野君たちと遊んだ後、俺は神無月君の部屋の前に立っていた。
ちなみに神無月君の部屋は俺と佐野君の部屋の隣。
いつでもお泊まり(?)ができるから嬉しい。
秋雨 玉緒
お、豆。
秋雨君が来た。
ちゃんと時間通り。
秋雨君って待ち合わせとか遅刻してきそうだと思ってたけど、
大事な用事には間に合うらしい。
秋雨 玉緒
なあ……この間の補習で俺も思い出したんだけど…壱年の…
狸塚 豆吉
うん。
狸塚 豆吉
とりあえず全部神無月君に聞こう。
狸塚 豆吉
今、彼のことを知ってるのは神無月君しかいない。
秋雨 玉緒
…そうだな。
ピンポーンと呼び鈴を鳴らした。
神無月君は数秒後に,直接ドアから出てきた。






神無月 神楽
はい。
神無月 神楽
…来ましたね。上がってください。
狸塚 豆吉
おじゃまするね!!
秋雨 玉緒
邪魔するぞ!!
神無月 神楽
ふふ、どうぞ。何もありませんが。










神無月君の部屋は一面が本だらけだった。
よくわからない妖怪の本や神話の本、
歴史、大陰陽師の昔話、
心理学の本から人体や妖怪の解剖図鑑、
文字通りの鈍器本、物語、伝記…
難しそうな本からやや趣味が偏った本、
その中に時々混じる拍子抜けするようなゆるい絵が描かれた本など
ジャンル様々。
しかし本以外の物は恐ろしいほど何もなかった。
必要最低限。神無月君らしい部屋だ。


秋雨 玉緒
…ほんとに何もないな。
神無月 神楽
うっ…ええ…自分でも「なんだこの部屋質素すぎるだろ」とは思うんですけど…
狸塚 豆吉
本しかないね
神無月 神楽
本しかいるものなくないですか…?他にいるものってある?
狸塚 豆吉
じゃあ今度狸のぬいぐるみあげるよ
神無月 神楽
あっても嬉しいんだけどさらに部屋の雰囲気ごっちゃになりません…?本と狸しかない部屋…
秋雨 玉緒
(いや狐の住む部屋に狸のぬいぐるみ置くのもどーなんよ…別にいいけど…)























神無月 神楽
…さて?聞きたいことがあるのでしょう。
神無月 神楽
俺が知ってることなら答えます。
狸塚 豆吉
聞きたいことありすぎて…
秋雨 玉緒
じゃあ、神在月とお前はどんな関係なんだ?
秋雨 玉緒
兄弟か親戚とかか?
狸塚 豆吉
(思い出すまで気づかなかったけど顔とか声とか仕草とかも結構似てるし…)
神無月 神楽
いえ…兄弟ではないのですが…赤の他人とも言い切れず、みたいな…?
神無月 神楽
まあ皮肉なことに兄弟に近い存在ですね。
神無月 神楽
切っても切りきれない縁があるんです。
狸塚 豆吉
何その曖昧な…
神無月 神楽
ほんとですよ全く…
神無月 神楽
でも兄弟ではない。友達でもない。
知り合いっていう距離感が一番合いますね。
狸塚 豆吉
…今神在月君はどこにいるの?
狸塚 豆吉
連絡先もいつのまにか消えてるし…
狸塚 豆吉
ちゃんと生きてるよね?
失踪とか行方不明とかじゃないよね…!?
神無月 神楽
ええ。ちゃんと生きていますよ。
彼は今_______…
神無月 神楽
…
…黙り込んだ。
何かを考えるように。
そして、神楽として生まれた(.........)時の一番最初の記憶を遡る。
















「 相手が自分で思い出してもらうまでは、自分は相手に干渉してはならない(.................................)」。















それが、神楽が…神楽達(...)が生まれながらに定められたルールの一つだった。
何としてでも守らないといけないもの。
おかしいことでもない。
神楽達にとっては当たり前で、身近なことだった。
守らないといけないルールとして捉えてないほど、普通のこと。
これを守るのは難しいことではない。






昔も、今も。これからも、ずっと。






_______神楽が神楽である限り、神楽として生きている限りは絶対に。





















神無月 神楽
(秋雨君と狸塚君たちにちゃんと思い出してもらった神在月カグラは
二人の前だけそのルール(掟)が無効になる…)
神無月 神楽
……。
神無月 神楽
(…うん、解決!生存の安否は言ってもよし!!)
勝手に解決。
読者からは(メタい)シリアスだったが
本人からはそうでもないらしい。
もう少しシリアスにしてくれてもいいんだぞ…。
秋雨 玉緒
?
狸塚 豆吉
神無月君?
神無月 神楽
あ、すみません。
神無月 神楽
会うことはできると思いますよ。
神無月 神楽
「神在月カグラ」という存在を思い出せたのなら、普通に会ってもらうことも可能です。
神無月 神楽
呼び出せば普通に遊びに行ったりできますし…
神無月 神楽
本人めちゃくちゃ元気なので。
神無月 神楽
………。
神無月 神楽
ほんっっっとムカつくくらい元気ですよ!!良かったですね!!
ダァンと台パンした。
……力が弱いせいでちょっと揺れただけだが。
実際の効果音はダァンではない。もっと弱い。
秋雨 玉緒
お、おう…
秋雨 玉緒
(神無月と神在月って仲悪いのか…?お互い人を嫌うような性格には見えんぞ…)
狸塚 豆吉
落ち着いて落ち着いて…
神無月 神楽
こほん…失礼しました。
神無月 神楽
それで?
秋雨 玉緒
なんで俺たちは神在月のことを思い出せなかったんだ?
狸塚 豆吉
忘れてるって程度じゃない…記憶から神在月君の存在だけ抜け落ちてる感じが…
神無月 神楽
そうですね。彼も望んで消えたわけじゃないでしょうよ。
できるなら一緒にいたかったと思います。
秋雨 玉緒
じゃあなんで_______
神無月 神楽
決まりだから。
遮った。
はっきりと、一言。
神無月 神楽
…まあ。忘れた記憶を思い出させるヒントを与えるのが俺の役目なので。
神無月 神楽
忘れられたなら思い出せればいい。
神無月 神楽
ホラ、二人とも俺の行動、言っていたこと、仕草で思い出したでしょう?
神無月 神楽
…………仕草をあの人と似せるのは本当に嫌でした…………
狸塚 豆吉
お疲れ様…
秋雨 玉緒
いやいやながらでも俺たちに思い出させるためにやってくれたんだなよしよし…
秋雨 玉緒
ありがとう
神無月 神楽
……うう…秋雨君いい子すぎる…
神無月 神楽
もう二人にあの人のL◯NE IDあげちゃう…
狸塚 豆吉
えっ、ほんと!?
机に突っ伏しながらスマホを差し出した。
嫌い?な人のマネをしろなんてそりゃ嫌だわな。
そのせいか、いつもの神楽からは考えにくいほどぐずぐずしている。
ちょっと晴明に似てるかも。
神無月 神楽
コレ…
狸塚 豆吉
やったー!!ありがとう!!
秋雨 玉緒
いつでも連絡取れるようになったな!!
神無月 神楽
…



神無月 神楽
…勝手に消えたこと、怒らないんですか?
神無月 神楽
仲が良かったのでしょう?お二人とも。
神無月 神楽
いくら記憶が消えていたとはいえ、
思い出した今、思うことはいくらでも…
狸塚 豆吉
?怒らないよ。
きょとん、と首を傾げた。
狸塚 豆吉
むしろちゃんと今もいるんだって思って安心した。
狸塚 豆吉
神在月君と過ごした壱年の頃が実は幻だった…とかじゃなくて良かったって思うよ。
秋雨 玉緒
……。
秋雨 玉緒
…責めたりする気はないが、俺はちょっとモヤっとしたぞ。


もうちょっと何か言ってくれても良かったじゃん。
何も言わずに消えるなんて。

昨日の夜、秋雨の方もそんなことを考えていた。



消えるとか言えないほど信用されてなかったのか?
気を遣わせてしまうとでも思ったとか?
でも俺は言って欲しかった。
やっぱり誰でも好きな子(....)には頼られ______………






思考が止まった。





今自分は何を考えたのか。
理解した瞬間、ぼふんっと音が立つくらい顔が赤くなった。
狸塚 豆吉
秋雨君?
狸塚 豆吉
…え、待ってなんでそんなに顔赤……
狸塚 豆吉
は?お前_____
神無月 神楽
??秋雨君急にどうし_______
秋雨 玉緒
ななななんでもないぞ!!
↑絶対なんかあった人のテンプレートな反応。
神無月 神楽
??
秋雨 玉緒
勝手に消えた罰としてあいつにスタ連してやる!!
神無月 神楽
地味に嫌だ…
狸塚 豆吉
…














狸塚 豆吉
(……。秋雨君も(.)か…)


















それからは本当にくだらない話しかしなかった。

本当はもっと神在月君のこと、
それから神無月くんのことも聞きたかったけど

来た時から薄々、あんまり根掘り葉掘り聞かれたくなさそうな
感じがしたから、それ以上は何も聞かなかった。

秋雨君もそれを感じ取ったのか、
秋雨君の方も何も聞こうとはしなかった。

でも俺的には十分だったから
一気に知らずに少しずつ知っていけばいい。


夢か幻かと思ってしまうほどあまりにあっけなく、
最初から存在しなかったかのように消えてしまった彼が
ちゃんと実在したと確信できた。

今日は満足だよ。
































神無月 神楽
あら。結構時間経ってましたね。大丈夫ですか?
秋雨 玉緒
あっ、俺月曜(明日)提出の宿題やってないんだった!!
やばい!!レンレンが部屋に来たら夜中でも起こされる!!
神無月 神楽
だめじゃん!!何してるんですか!?(ド正論)
狸塚 豆吉
この間補習で全部ダメだったって泣き叫んでたばっかりなのに??
秋雨 玉緒
すまんが帰らせていただくぞ!!さらば!!
狸塚 豆吉
じゃあ俺も帰ろうかな。佐野君も待ってるだろうし。
神無月 神楽
そうですか。それじゃあ。
狸塚 豆吉
うん!おバイバーイ!!
神無月 神楽
ふは、はい。おバイバイです笑



狸塚 豆吉
あ、そうだ神無月君!!












狸塚 豆吉
_______思い出させてくれて、ありがとう!!









神無月 神楽
!
神無月 神楽
…
神無月 神楽
どういたしまして笑


神無月君は一瞬驚いた顔をした後、
へにゃっと嬉しそうに笑った。























































ソラ
ごめんなさい今日短めです!!
しかも遅れた!!
ソラ
初めてフルオリジナルで本編書いたわ…
ソラ
4,000文字〜!!
最初2000文字だったのが
加筆していって3000、4000になった!!
ソラ
今日はシリアスでおわんなかったぞ!!ほめろ!!((
ソラ
個人的にかなり頑張った…
ソラ
恋愛混ぜるの下手すぎだろ!!
まだ誰がどのレベル(?)の恋愛してるのか決まってねぇよ!!(((
ソラ
なんかところどころ表現が!!
zeta感が溢れそうになったからちまちま治したけど!!!!(((
ソラ
ずっと納得いかなかったから直してたらめちゃくちゃ遅くなってしまった。
昨日投稿、朝イチで投稿してやろうと思ってたのに…!!
ソラ
ちょっと情報が明らかになったかな?神楽もカグラも。
ソラ
同時に(特に神楽の方)謎が深まったとこもありましたね笑
ソラ
でも言えないこと多すぎてこの回いるのか……??って思ってしまう私(((
ソラ
結局神楽君なんか微妙にズレた回答してたりして…何もわかったことなくね??
ソラ
質問あったら受け付けます
ネタバレにならない限り答える(かも)
ソラ
そしてなんと神楽君には嫌いな人がいた…!!
めちゃくちゃびっくりでしょ。多分。
ソラ
敵とか作らないタイプだと思ってた(
ソラ
カグラ君を出すタイミングもうちょい遅めが良かったけど…
ソラ
もうここでええわ!!ってなったのでココ⭐︎⭐︎((
ソラ
いつか、壱年の頃を思い出した上でのカグラ狸塚秋雨(+秦中)の絡みかきてぇ…!!
ソラ
ありがとうございました!!



















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