zm side
俺は処分する予定である女を抱えるコネシマに声をかけた
息はしているものの、もうその口から言葉を話すことはない
目を開くこと無い
彼女の凛とした声や純粋な瞳は、俺は嫌いではなかった
だからこそ、大先生のような悪魔に目をつけられたんだろうけど
約束は守らなあかんよと容赦なくコネシマはあなたの胸に爪を突き立てた
少し前まで友人として振舞っていたくせに、容赦なく手を下せるこの男にやっぱり心ないわと俺はわらった
ころり、と態度を変容させる俺もまた、この一件をすぐ忘れてしまうのだろう
2人の悪魔は、ヒトのいる街に気配を消して忍び込む
kn side
ゾムあぁ言ったものの俺もあなたを気に入ってる
だから今俺頑張ってるんやで?
悪魔とペットの契約解除する方法とか
今の所、簡単なのは上書きする方法やな
でもあいつずっとベッタリくっついてそうやし…
独占欲強そうやし
まぁ俺やったら手に入れたら家から1歩も出さないしな
広い庭のある家買わな!
日光当たらんで元気無くなったら嫌やし屋上にプールとかも作ったろ
えーとどこやったっけ
ん?
おー!
おったわ!
寝とる姿も可愛ええなぁ
写真撮っとこ
俺は回復魔法をかけながらあなたを見つめる
俺があの汚い悪魔から引き剥がして目覚まさせたるからな♡
好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好きスキスキスキスキスキスキスキスキスキスキスキスキスキスキスキスキスキスキスキスキスキ
大好キ
愛しとるよ
俺の、俺だけの大切なお姫様
♡♥♡♥♡♥♡
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。