第8話

苦情案件?!
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2025/08/15 12:10 更新



寮に近づくと、遠くからでも灯りが見えた。
ほんのりと温かい明かりが漏れ、そこに人のぬくもりを感じさせる。
玄関の戸を静かに開けると、広間からほんの少し笑い声が聞こえた気がした。

だがもう、柱たちの多くは部屋に戻っているようで、
茶の間には灯りだけがぽつんと残されていた。



甘露寺蜜璃
甘露寺蜜璃
あら、!!
おかえりなさい〜♡
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
ただいま戻りました。
(なまえ)
あなた
恋柱様は何をなさっていたのですか??
甘露寺蜜璃
甘露寺蜜璃
私〜??笑
んー、鍛錬してその後はお菓子作ってたの〜♡
2人の分も残しているから食べて!!
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
ありがとうございます。
甘露寺蜜璃
甘露寺蜜璃
はい、温かいお茶もどうぞ♡ 
疲れた体には甘い物が一番よ!
(なまえ)
あなた
ありがとうございます…あ、これ…美味しい…
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
ほんとですね、!
とても美味しいです*ˊᵕˋ*



三人でほのぼのとした空気の中、お茶とお菓子を味わっていると──
廊下の方から低めの声が響いてきた。

伊黒小芭内
伊黒小芭内
…宇髄、まだ風呂に入ってるのか?
もう一時間は経ってるぞ。

部屋の戸口から蛇柱様が顔を出す。
手にはタオルを持っている。
甘露寺蜜璃
甘露寺蜜璃
あら、伊黒さんお風呂待ち?
伊黒小芭内
伊黒小芭内
宇髄が風呂場を占拠してる。
もう一時間だ。あり得ん。
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
おしゃれさんですからね、
髪や肌の手入れなどしてるんじゃないですか?笑
甘露寺蜜璃
甘露寺蜜璃
確かに!!
でも伊黒さん、お風呂に入るまで暇でしょう?
お菓子あるの!伊黒さんも一緒に食べよ♡



苦情を言いに来たはずの蛇柱様も、最終的にはお菓子をすすめられ、
しぶしぶ座って一口食べ、恋柱様に微笑まれて視線を逸らす──



蛇柱様が苛立ったように腕を組み、廊下の奥を睨みつける。

伊黒小芭内
伊黒小芭内
……ったく、いつまでかかるんだ…。





その時――




宇髄天元
宇髄天元
ふぅ〜、極楽極楽♪


軽快な鼻歌混じりに、風呂場の引き戸が勢いよく開いた。
水滴が肩から落ちるほど、まだ湯気を纏った音柱様が、豪快にタオルで髪を拭きながら現れる。

宇髄天元
宇髄天元
おう、みんな待たせたな!
派手に磨き上げてきたぜ!
伊黒小芭内
伊黒小芭内
長すぎだ。


しかし音柱様はまるで気にせず、キラリと笑って胸を張る。

宇髄天元
宇髄天元
美は一日にして成らず! この艶、見よ!
甘露寺蜜璃
甘露寺蜜璃
うわぁぁ✨️
綺麗ね!!!凄いわ!!!

(なまえ)
あなた
(この方…元から美形すぎる…)



冨岡義勇
冨岡義勇
…風呂はまだなのか。
伊黒小芭内
伊黒小芭内
まだだ。
宇髄が長かったせいで後がつかえている。
俺もまだ入っていない。
冨岡義勇
冨岡義勇
…そうか。
甘露寺蜜璃
甘露寺蜜璃
冨岡さんもお菓子食べる???
冨岡義勇
冨岡義勇
…遠慮する。


水柱様は静かに来て、静かに去る。
心を開いてくれそうになくて少し落ち込む。

胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
…いつもの事ですから。
ずっと話しかけていれば大丈夫です。
(なまえ)
あなた
ほんとですか、?
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
はい。
伊黒小芭内
伊黒小芭内
無駄だ。
あんな奴に話しかける時間が勿体ない。
甘露寺蜜璃
甘露寺蜜璃
まぁまぁ⋯՞ ՞
伊黒小芭内
伊黒小芭内
⋯じゃあ、風呂に入る。


蛇柱様は早歩きで風呂場に向かわれた。
甘露寺蜜璃
甘露寺蜜璃
私はもうお風呂入ったからあとはしのぶちゃんとあなたの下の名前ちゃんの2人だけだよ〜!
甘露寺蜜璃
甘露寺蜜璃
どっちからお風呂入る??
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
⋯どうします??
(なまえ)
あなた
私は最後で構いません、!
どうぞ、しのぶさんがお先に…!
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
⋯そうですか、?
では、お言葉に甘えて…。

甘露寺蜜璃
甘露寺蜜璃
ええ??!
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
??
甘露寺蜜璃
甘露寺蜜璃
あなたの下の名前ちゃん、しのぶちゃんのことしのぶさんって呼んでるの!?
(なまえ)
あなた
は、はい、。
胡蝶様のお願いでしたので…
甘露寺蜜璃
甘露寺蜜璃
いいーーなぁーーーт т
私も恋柱様じゃなくて甘露寺さんって呼んで欲しいよぉぉт т
(なまえ)
あなた
しかし⋯本当に目上の人にそのような呼び方してもよろしいのでしょうか…
甘露寺蜜璃
甘露寺蜜璃
大丈夫!!!!私が保証する!!!
甘露寺蜜璃
甘露寺蜜璃
だからお願い!!!ね?
(なまえ)
あなた
わ、分かりました、甘露寺様、
甘露寺蜜璃
甘露寺蜜璃
様は付けなくていーのー!!
ね??
(なまえ)
あなた
しかし…
甘露寺蜜璃
甘露寺蜜璃
お願い!!お願い!!


それから私と恋柱様の討論は長くに渡って続いた。
諦める素振りが見えないと、私が折れて様付けは禁止となった。

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