第3話

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2022/08/30 13:47 更新











   誘拐犯 ソ イ ツの第一印象は 、兄貴って 、感じだった































   大きな背丈 。 低い声 。死んだ目 。






























   怖いはずのソイツに 、
   雑に撫でられた頭の感触が忘れられない










   マメのある手と絡める手は痛かったりしたけど


























   くしゃくしゃと撫でられるのは 、初めてで





   擽ったくて 、心地が良かった
























   俺がアイツと会ったのは 、真冬だった













   その日は下手こいて 親に家を追い出された時で















   次の日まで入れないって言われた時には死を覚悟した 。








































   だけど 、そんな時 アイツは現れた 。































   
(なまえ)
あなた
生きてっかー?ガキンチョ






一 虎
… ぇ、?









  誰も彼も見て見ぬふりをする














  誰一人として助けてくれない

































  そう 、思ってた 。






  つーか 、今までそうだった 。


















  なのに 、なのにコイツは







  俺を 、温もりで包んでくれた 。




















(なまえ)
あなた
寒いだろ 。ここ 来いよ
一 虎
っ … ! ぇ 、… や 、でも …
(なまえ)
あなた
めんどくせぇな 、餓鬼が強がんな






  そう言うと 少し空いてた距離を詰めてきて



  ポスっと 、ロングコートの中に包まれた

















  暖かくて



  泣きそうになって



  誤魔化す為に足に抱きついて
















  そしたら ソイツが頭なんか撫でてくるから




  また涙が溢れてきて





















  つい 、本音を零した

























  誰も俺を愛してくれない 。






























  耐える事しかできなかった



  いつかは親が愛してくれると信じてた


































  でも 、きっと それが叶うことは無いんだと思う
















  誰も俺を見てくれないし







  必要としてくれない














  このまま凍死しても誰も悲しまない























  もう 生きてるのがつらい



















(なまえ)
あなた
なら 、俺と一緒にくるか?
一 虎
なっ…!?
一 虎
な 、なに言ってんだよ!
(なまえ)
あなた
お前が来たかったら来い 。
(なまえ)
あなた
迷惑だとか思うなよ 。
俺が誘ってやってんだ
一 虎
ッ 〜! いき 、たい … !
一 虎
ッ … たすけて … 、あなた 、、



(なまえ)
あなた
ん 、よく言えました















  ギュッと握られた手を引かれて歩く





































  ソイツの何に惹かれたかは分からない













  だけど 、今さっきまで赤の他人だったのに



  ソイツの全てが心地よかった

































  アイツらからの愛はもう必要ない

































  これからは 、コイツに愛して貰うんだ












































  幸せにしてね 、あなた































































    その日は 、雪が降っていた 。


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