少し 、 いやかなり驚いた
だってこんなくらい道に人いると思わないじゃん
しかもローレンだし
深い意味があって答えなかったわけじゃない
純粋に何故こんな遅い時間に
しかも暗い道にいるのか不思議に思った
そう言うとローレンは「ねっ」と
右手に持っていた袋を見せる
ぜんっぜん気づかなかった
彼は背が高いから私の目線はいつも斜め上だ
だから滅多に下は見ない
… なんか屈辱 (
あれ立場逆転してない ?
なんで私怒られてんの !?
正直ほんとに分からない所存でございマス
私がそう言うと「 はぁぁ " 」と
深いため息をついた
なんだよ失礼だな
なんか始まった
私も馬鹿じゃない意味はわかる
けどなめすぎだよローレン
気の所為かもしれないが
ローレンがギョッとした顔を見せた
やっぱどの男も急所は一緒なのか
なんか可愛い
歩きながらもそんな話をする
刺されるかもしれないとかいうから
後ろものすごい怖いんだけど
本当かな
と少し疑いの気持ちもあり覗き込む
暗くてよかった
自分から覗き込んでおいて照れるとかダサい …
隣にいるのがずっと彼だったら
どれだけ嬉しいことだろうか
♡×300 = NEXT
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!