天野あなたの下の名前side
補助監督の車に乗せられ
呪術高専を発ってから早30分
私の新たな住居へと向かっている
五条悟なら2人を気絶させるなんて容易いことだろうよ
無理矢理にでも私だけ引っ張って
車に押し込めばよかったのに
今更
考えても意味がないな
in 数ヶ月後 10月31日 渋谷
新しい生活にも慣れ
高校からの帰り道
すごく懐かしく、禍々しいものの鱗片に触れた
こんな時にどうして…
しかもひとつやふたつじゃない
感触からして渋谷駅…地下か
私は正義のヒーローなんて甘ったれたもんじゃない
なのに何故
身体が勝手に動いてしまうのだろう
息切れがすごい
やっぱり体力は落ちてるな…ッ
この呪力…ッ!!
私が…ッ
間違える筈がない…ッ
…ッえ?
呪力が弱まっ…て……
ツギハギ!!
悠仁が言ってた奴か…ッ
今の私じゃ到底…ッ
殺られ…ッ
…火山頭
そういえば私…殺されない筈だったな
封印…?
五条悟が…?
俄には信じ難い
でも呪力は…
私が殺されることは九割九歩ない
私は私自身を盾に言動を許される
それに…これで世界が終わっても…
もう今の私に不利にはたらくことはない
カタカタ…
ゴンッ
箱が地面に…
Next…












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。