文次郎side
潮江雅文、中学三年生。
俺は今年受験を控えている…が。
会計委員会の委員長を務めている。
そしてバスケ部の部長も務めている。
いわゆる文武両道をしている。
そして、恋をしている。
相手は同室である立花仙華。
彼女は学校でも仕事でも自分のペースを保ち、どちらも上手くこなしている。
俺はそんなところに憧れを持っている。
前世ではギンギンに忍者をしていた俺。
忍者の3禁も厳守、という訳では無いが守ってきた。
そう言って俺の手に渡してきたのはチロルチョコだった。
そう言って少し照れたような顔になる仙華。
正直いうと…可愛い。
カレンダーを確認してみると確かに今日は6月の第3日曜日だった。
俺たちは基本今世の名前で呼びあっている。
しかしふとした時に前世の名前で呼び合う時がある。
別にそれがどうってことではないが…。
俺的には少し嬉しくなってしまうのだ。
仙華はある花をいつも小さな瓶に入れて飾っている。
今回も綾部から貰ったらしい。
確かライラックの花言葉は…「恋の芽生え」「初恋」など恋愛に絡んでいた気がする。
綾部が仙華の事を好いているのは分かっている。
……仙華と先に付き合うかもしれないのは綾部だ、そう考えると胸がなんだか痛む。
どうしたものか。
次の日。
3年1組の教室に綾部が来た。
そう言ってひょこっと顔を出す綾部はなんだかいつもと雰囲気が違った。
綾部はいつも長い髪を1つに縛っていたのだが、髪をバッサリ切ったのかショートヘアになっていた。
「少し話がある」というので俺たちは廊下で少し話した。
そう言って渡されたのは…ロベリアだった。
確か花言葉は…「ライバル」。
これは俺の本気の恋が始まったのと一緒だった。
負ける気は一切しない。
ギンギンに恋だって両立してみせる。
犬猿でバスケ部の部長、キャプテンを務めています(*^^*)











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。