第40話

39.恋を知りたいの段
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2026/01/13 10:13 更新
兵助side
14歳。

周りは恋とかそういうのに興味が湧いてくるらしい。

だけど、全く俺は興味がない。
なぜこんなに恋に関して不思議に思ったのかというと。
数日前。
モブ
あの…久々知くん
久々知恭兵(兵助)
ある日勉強してる合間に違うクラスの女子に呼ばれた。
モブ
少しだけ時間ある?
久々知恭兵(兵助)
ああ…うん
そして移動したらなんと告白されたのだ。
モブ
久々知くんの事…前から好きだったの!
モブ
……良かったら付き合ってください!
そう言われて驚きはしたけど俺は失礼だけどこの子の事を知らない。

そんな子に俺の気持ちがないまま付き合うなんて失礼だ。

そう思った俺はその子の告白を断ってしまった。
そこから少し恋愛について考えるようになったのだ。
久々知恭兵(兵助)
(周りの人達は恋とか知ってるのだろうか)
勘ちゃんは何度か付き合った事がある、と本人から聞いている。

だけど勘ちゃんは好きになれず別れている、とも聞いていた。

だけどその度に悲しそうな顔も何度も見てきた。

もしかしたら勘ちゃんも俺と同じで恋が分からないのかな。



委員会の時。
久々知恭兵(兵助)
……2人は好きな子とかいるのか?
2人
同じ委員会の人である、ミナトと伊鈴さんに好きな人を聞いてみたら2人ともすごく驚いていた。
二郭伊鈴(伊助)
ど、どうしたんですか?!久々知先輩!
久々知恭兵(兵助)
どうって…興味本位だよ
久々知恭兵(兵助)
小等部でも恋してる子はいるだろう?
二郭伊鈴(伊助)
いるとは思いますけど…
池田三凪斗(三郎次)
……僕はいますよ
二郭伊鈴(伊助)
久々知恭兵(兵助)
へぇ……恋してる感覚ってどんな感じなのかな
池田三凪斗(三郎次)
か、感覚……?!?!
二郭伊鈴(伊助)
難しい質問……





同じ2年生で委員長をしている八真斗にも聞いてみた。
竹谷八真斗(八左ヱ門)
おほ〜、また難しい事をお前は年下に聞いたなぁ
久々知恭兵(兵助)
じゃあ八真斗にはいるのか?
久々知恭兵(兵助)
好きな人
竹谷八真斗(八左ヱ門)
俺はそういう人はまだいないけど…
竹谷八真斗(八左ヱ門)
でも最近、尾浜さんとよく話すよ
竹谷八真斗(八左ヱ門)
尾浜さん、話しやすいよな〜
あとモデルだけあって体型とかもスラッとしてるし、顔も可愛いしさ〜
竹谷八真斗(八左ヱ門)
あ、変態じゃないからな俺は
久々知恭兵(兵助)
……それを好きっていうんじゃないのか?
なんか勘ちゃんの事褒めまくりで少しイラッとしたけど。

勘ちゃんは俺と同室で俺の方が絶対知ってるのに。
竹谷八真斗(八左ヱ門)
いや、ただの憧れだよ
竹谷八真斗(八左ヱ門)
恋とはまた違うさ
八真斗の言うことはよく分からなかった。




久々知恭兵(兵助)
ねえ…勘ちゃんは好きな人いる?
尾浜勘菜(勘右衛門)
…え、どうしたのいきなり
久々知恭兵(兵助)
いや興味本位だよ
尾浜勘菜(勘右衛門)
う〜ん…いる……かな?
久々知恭兵(兵助)
え、で、出来たの?!好きな人?!
気がつかなかった……。
尾浜勘菜(勘右衛門)
で、でも!
尾浜勘菜(勘右衛門)
付き合えるなんて思ってないし…!
私の片想い!!
勘ちゃんが自分から好きになった。

なんだかそれは嬉しい事だった。
久々知恭兵(兵助)
勘ちゃん……それは分からないよ!
久々知恭兵(兵助)
俺は応援してる
尾浜勘菜(勘右衛門)
ありがとう…
久々知恭兵(兵助)
で、勘ちゃんに聞きたいんだけど
尾浜勘菜(勘右衛門)
久々知恭兵(兵助)
恋ってどんな感覚?
尾浜勘菜(勘右衛門)
どんな感覚って……
尾浜勘菜(勘右衛門)
その人の事考えちゃったり…目線で自然に追っちゃったり……とか?
久々知恭兵(兵助)
なるほど……
残念ながら俺にはそういう経験はまだなかった。

勘ちゃんの事もしかしたら好きなのかも…なんて思ったけど。

多分これは……「友達」としての好きなんだ、なんて今更気がついた。
尾浜勘菜(勘右衛門)
どうしたの?いきなり
久々知恭兵(兵助)
いや…俺にもそういう人出来るかなって
尾浜勘菜(勘右衛門)
出来るよ、いつかは!
尾浜勘菜(勘右衛門)
豆腐以外にも興味持ちなって!
久々知恭兵(兵助)
う〜ん…難しいな
だけど……俺にもそういう恋の感覚が分かる日がそう遠くない事をこの時の俺は知る由もなかった。

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