休み時間、何気無くあなたの席を見る。
そっ
そのとき、目立たないように後ろのドアから、
あなたが入ってきた。
声の方を見ると、
太宰さんが驚いた顔でこちらを見ていた。
なんか、今は…誰とも上手く話せなさそう…、
ごめんね、太宰さん、。
今は…そんな余裕、な……
い、いつもの癖で…
そして、太宰さんは私の机の元を離れていく。
確か ” そろそろ気付いてほしい ” 、みたいな…
___盗撮してるのって…もしかして…、
声がして見上げると、そこにはフョードル君がいた。
フョードル君の手にあったのは、
小さくて丸っこい形の、鼠のお人形。
私は…思わず硬直した。
フョードル君は、そういって、
人差し指を自身の唇に当て、いじらしく微笑んだ。
そして、フョードル君が私の机から遠ざかっていく。
私は、手元の小さい人形を見つめる。
ふにふに
” 他の人には…内緒ですよ? ”
そんなこと言われたら…死ねなく、なっちゃうよ……。
…つらい、な
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!