第43話

一日限定の想い
6,853
2022/07/27 15:16











やまと
やまと
_______でさ、
やまと
やまと
……………こんなん、やばくない?心臓もたない…
ひゅうが
ひゅうが
…………あぁ〜なるほどね、
見たのかビデオw



ひゅうが
ひゅうが
生で聞けなくて残念だったな、w
やまと
やまと
いやほんとに…………
やまと
やまと
…逃げたりしなければ良かったまじで、…
ひゅうが
ひゅうが
まああのステージ終わったあと、優太先生も「大飛どこ」ってすぐ探しにいってたしな 笑
ひゅうが
ひゅうが
もうどっちもどっちだわw
































──────あれからひゅうがに事細かに色々話して、気付いたらもうすぐ文化祭一日目終了の時間。一日目なので片付けは無く、後夜祭のみ行われる。
参加は自由な為帰る生徒も多いが、最後まで楽しみたい生徒達は皆参加しようと校庭に集まっていた。


















_________そして俺は、この時間で優太先生と会う約束をしているのだ。













































ひゅうが
ひゅうが
…………じゃあ俺そろそろ帰るわ〜
ひゅうが
ひゅうが
明日は一緒に帰ろうな!
………楽しめよ〜笑










やまと
やまと
……うんっ…ありがと、







やまと
やまと
じゃーね、
ひゅうが
ひゅうが
おう!また明日なー

































やまと
やまと
………………。



























やまと
やまと
……はぁぁ……早く来ないかなぁ…
 






























正直、楽しみで仕方ない。完全に2人きりだし、今回ばかりはひゅうが達も気を利かせてくれたし。
少し2人で会えるだけだと言うのに、こんなにも嬉しいなんて。








































_________大半の生徒たちが帰宅した後もしばらく残って教室で待機していると、事務を終えた先生がやってきた。


















─────────────────────────















































ゆうた
ゆうた
……………大飛〜おまたせ、











やまと
やまと
っ、ぁ!先生!



























ゆうた
ゆうた
遅くなってごめんな、笑
やまと
やまと
いえ全然!











やっぱり会えるだけで一気に気持ちが浮上していくのを感じる。もう一緒に回れないことなんて気にならないくらい………は、盛りすぎたけど。それはまだちょっと悲しい。




だが先生は、そんな俺の気持ちを見透かしたかのようにして言葉を発した。






















ゆうた
ゆうた
…………そしたら、急だけどちょっと来てくれない?
やまと
やまと
……………え?
ゆうた
ゆうた
こっち、
































急に俺の手を引いて歩き出した先生。そしてそのまま向かった先は_________体育館。







ここにくると先程見た動画を思い出すので、内心若干そわそわとした気持ちになった。


























やまと
やまと
……体育館、?どうしたんですか先生…
ゆうた
ゆうた
大飛ここ立って。



































体育館に着くなりそのままステージに上がり、俺を真ん中に立たせた先生。そしてそこから照明を変えて作り出された雰囲気は、数時間前の自分たちの企画と同じものだった。














___________もしかしたら。と、必然的に期待してしまう気持ちを抑えきれない。さっきのビデオを見た後で完全に浮かれている俺だが、この後の優太先生の発言はその予想を大きく上回ることとなる。














───────正直ここからはもう、怒涛すぎて覚えていない。















































ゆうた
ゆうた
大飛。
やまと
やまと
っ、えっ、













































───────昼とは違って観客の居ないこの場所。
雰囲気を作り出す為にとクラスメイトと考えて少し暗めに設定したこの広い空間に、今は2人だけだ。





その後優太先生は俺の前に立って、こちらをじっと見つめながら名前を呼んだ。

































ゆうた
ゆうた
大飛、好きだ。


やまと
やまと
っ、!!

...っおれも、
ゆうた
ゆうた
ん、日中は回れないからさ、この後の時間だけ、付き合って。


































ゆうた
ゆうた
___恋人として。
 



















やまと
やまと
……………っえ、?

























__________こいびと…って、恋人?



まさか出てくると思わなかった単語が、先生の口から飛び出してきた。

もしそうなら自分にとって好都合すぎる言葉なのに、上手く飲み込めなくて困惑する。














恋人になれるって、事?






















やまと
やまと
ゆうた先生の、恋人?





ゆうた
ゆうた
…………今日だけだけどな、
ゆうた
ゆうた
人はいないけど、1時間くらい、校内回ろーかなって。だからその為の、今の告白なんだけど、。
やまと
やまと
………っいいんですか、
ゆうた
ゆうた
うん、なってくれるか?

ゆうた
ゆうた
……いっつもお前の告白跳ね除けてるけど、正直俺も限界迎えそうなんだわ。笑

…...今日だけでいいから。










やまと
やまと
.........
やまと
やまと
っそんなの、断るわけないじゃないですか…っ…、




































________1時間だけ、優太先生は俺のものだ。






卒業するまでは絶対になれないと思っていた。まあこれはあくまで恋人''ごっこ''な訳だからそれも間違っていないけれど、今この時間だけは恋人を名乗れるんだ。


























やまと
やまと
……っ先生、大好き。
ゆうた
ゆうた
おう、



















やまと
やまと
………………おれも、ずっと一緒がいいって思ってますよ、


ゆうた
ゆうた
っ、お前結局見たのかよ…笑
やまと
やまと
宝物です。
ゆうた
ゆうた
やめろ、笑
































ゆうた
ゆうた
…じゃあ行くぞ。
やまと
やまと
はいっ、



















少し照れくさそうにした先生と一緒に、体育館を出ようとステージを降りた。









__________もちろん、手は繋いで。








だって恋人だもん。


日中に生徒同士のカップルが仲睦まじく隣を歩いていたように、優太先生のすぐ隣を噛み締めるようにして校舎へ向かった。




























─────────────────────────






























やまと
やまと
.........。
ゆうた
ゆうた
.....入るか?
やまと
やまと
却下で。
ゆうた
ゆうた
えー。
























───────今日の日中回っていたある時と同じような光景だが、今立っているのは俺がさっきヤケになって入り込んだ「メイド喫茶」の目の前。




これ多分先生根に持ってるわ、俺がここに入ったこと。

それにこの流れは俺着させられるやつじゃん絶対。いくらなんでもキツイでしょそれは。

















やまと
やまと
.......着ないっすよ絶対。
ゆうた
ゆうた
えぇ〜見てみたいけどなー?
大飛のメイド服姿、笑
やまと
やまと
笑ってんじゃないすか!
ゆうた
ゆうた
笑笑  まあまあ 笑


...展開的にもここは着るべきだろ絶対。
やまと
やまと
いや変なこと口走っちゃってますよ先生
ゆうた
ゆうた
...笑


































ゆうた
ゆうた
.........俺見たい
やまと
やまと
っ、あぁ〜もう分かりましたよ、!
やまと
やまと
一瞬ですからね!?














先生の押しに弱い俺は、結局衣装を着ることに。

更には、初めは羞恥に負けて普通の男子用の執事の服を着ようとしたのに、何故か見つからなくて渋々手に取ったのはメイド服だった。






.................いや、普通着ないからね?これ女の子が着るやつね?

ほんと展開ってすごいな、...なんて俺までよく分からないことを考えた。














.....まじで勘弁してくれ.............。




























_________________________










やまと
やまと
.................はい、着ました、
ゆうた
ゆうた
.........ふっ、笑
やまと
やまと
ねぇ笑ってるじゃん!っもう、だから嫌なんですよ...




やまと
やまと
もー1回着たんで脱ぎますね...
ゆうた
ゆうた
あーまって大飛、笑

ごめんって、...可愛い。笑
 














ゆうた
ゆうた
もーちょいそのままでいて、笑
やまと
やまと
.........。








何回みても笑いを抑えきれていない優太先生を見て、半ばやけくそになりながらもうどうにでもなれとその場に身を任せていた。









するとしばらくして優太先生は、何か思いついたようにそのままこちらへと寄ってきて、意地悪く笑って見せながら言った。

























ゆうた
ゆうた
.......てか、メイドさんはなんかしてくれるんじゃないの?
やまと
やまと
っ、え、


ゆうた
ゆうた
...俺の為に。





やまと
やまと
っ、...ぇと










_____あぁもうほんとに、










































やまと
やまと
 .........っ、
やまと
やまと
.....なにしたらいーか、わかんない、
ゆうた
ゆうた
...........笑
ゆうた
ゆうた
可愛い 笑






ゆうた
ゆうた
うそ嘘 笑

あともう着替えてきていーよ、笑
やまと
やまと
っえ、ちょ
やまと
やまと
っま、まって、!せん.....





やまと
やまと
っ、...、































_______ほんとにもう、この人は意地悪だ。






































やまと
やまと
.....ね、ぇ
ゆうた
ゆうた
.....?











やまと
やまと
っぇと、、







やまと
やまと
.............ご、ご主人...さ、ま......、?
やまと
やまと
.......で、いいんですか...、




ゆうた
ゆうた
っ、
やまと
やまと
..、.........。


















































やまと
やまと
っなんか、言ってくださいよ...、


























いつまで経っても先生からの反応が見えず、ちらっと先生の方を確認した。






_____が。




















ゆうた
ゆうた
...........っごめんごめん、凄い可愛いよ 笑
やまと
やまと
.........ぇ、?
ゆうた
ゆうた
ありがとね、笑
...次行こっか


やまと
やまと
.........っ、。












メイドについての知識を振り絞って出した、ありきたりな台詞。沈黙が流れて今にも熱が吹き出しそうになるのを感じるも、______優太先生の表情を見て、一気に青ざめた。









何故ならそれを言った瞬間、先程まで生き生きとしていたはずの優太先生が急に固まって動かなくなったからだ。その末には、先生は瞬時にこちらに背を向ける形で立った。



_________まるで、見るのを避けようとしているかのように。


































...................やばい。



























なんか、違った?_____________










































やまと
やまと
.....っせんせ、?
ゆうた
ゆうた
っ、ごめんちょっと、笑
やまと
やまと
っ、
ゆうた
ゆうた
とりあえず服着替えて、......っ人来ちゃうかもだからさ、?
やまと
やまと
.............。













───────平然を装おうとしていても明らかに視線が泳いでいるし、一向に目が合わない。目を合わせてくれない。













































やらかした、確実にやらかした。.....そりゃあそうだ。
何かするって言っても、男なんだからあれはありえないだろ。

多分普通に、男がやるような事を.....もっと違うことをするべきだった。












__________絶対、引かれたんだ。
































やまと
やまと
っ、.....












一気に目の前が真っ暗になるのを感じる。どうしよう、どうしよう。このままだと、先生が行っちゃう。引かれて、そのまま?









.............嫌だ、謝らないと。



























その前にと急いで服を脱ごうとするも、焦っているせいで上手くいかない。

このままではいけないのに。先生お願いだから、嫌いにならないでよ、______________。














































やまと
やまと
っ、ねぇ先生まって、よ、



ゆうた
ゆうた
っ、!?



















─────────嫌われたと思うとどうしても辛くて、俺は感情が溢れ出しそうになるのを抑える事も出来ずに思いのまま後ろから抱きついていた。










































ゆうた
ゆうた
っ、急に、、.....どーした...、
やまと
やまと
っ先生ごめん、あやまるから嫌いにならないで、...
ゆうた
ゆうた
っは、?
やまと
やまと
っお願い、...っせんせ.........



ゆうた
ゆうた
...なに言ってんだ?...ってか、
ゆうた
ゆうた
っ、ちょ、ちょっとまじで一旦離れろ...、

やまと
やまと
.........いやです、
ゆうた
ゆうた
おいやまと...
やまと
やまと
.............、












































ゆうた
ゆうた
...........っ、


ゆうた
ゆうた
...........はぁ...、
やまと
やまと
っ、.......











明らかに距離を取ろうとしている先生に対し、俺は抱きつく手により力を込めて隙間無くくっつき、ただ縋るようにして願った。

だがそんな想いも虚しく、しばらくして聞こえてきたのは深いため息のようなもの。そしてそれを聞いた瞬間、いよいよ限界まで嫌われたのだと悟った。


















________なんでこんな事になったんだろう。もうおれ、どーしたらいいの、




































ゆうた
ゆうた
...........あのさ大飛、
やまと
やまと
.........、





















































ゆうた
ゆうた
もうマジで無理。
やまと
やまと
...........っ、、














ゆうた
ゆうた
これはお前が悪いから。









やまと
やまと
っ、!?    へ、...
















「無理」という一言にもう何も考えられなくなって、ぶわっと大量の涙が溢れ出す寸前。







瞬間に、勢いよく体の向きを変えてこちらを向いた優太先生。

_______一瞬、何が起きたのか分からなかった。








ただ確実に、先程まではなかったはずの壁がすぐ背後まで迫っている。





































_____________先生に壁まで追い寄せられたのだと気づいたのは、目付きを変えた優太先生の顔が目の前に近づいてからの事だった。





























やまと
やまと
っ、ゆ、たせんせっ.......っ!?
ゆうた
ゆうた
...........。








やまと
やまと
せんっ、.....んっ、.....、っ!?
やまと
やまと
.......んんっ!?//


































ゆうた
ゆうた
.........。
やまと
やまと
っ、はぁ...っ、せんせ、.....っちょ、!
やまと
やまと
.......っ、!



















何も言っても優太先生は反応する素振りを見せない。

ただ一瞬見えた先生の熱を含んだそれと目が合った瞬間、ゾクッと全身が毛羽立つのを感じた。いつも重たい瞼に覆われているその瞳が、明らかにいつもと違う。






























































やまと
やまと
(.......ってかせんせ、力強っ...、)










抵抗もできないほどの力で腕を掴まれていて、身動きが取れない。








_________先生のその''獣''のようなキスに、終止されるがままの俺は何も出来なかった。






















こんな先生、知らない。_________





















































やまと
やまと
っ、、、.............















やまと
やまと
っ、せん...せ、......も、くる......




ゆうた
ゆうた
っ...、!























ゆうた
ゆうた
っ、ごめん、!?




やまと
やまと
.......はぁ、っ、はぁ...は...、
ゆうた
ゆうた
.......................。
やまと
やまと
.......せん、せ..っ、




















貪るようなそのキスに体内に空気が回らなくなり、背中を叩いて必死に優太先生に訴えかけると、優太先生は急に我に返ったように体を離した。





















ゆうた
ゆうた
っ、まじで、ごめん.......大丈夫?
やまと
やまと
.......大丈夫、です.....っ...














先生は目に見えて焦っている様子で、恐らく無意識に出た行動だったのだろうと思った。けど、急になんで?







そしてそんな一方の俺はというと、先生に嫌われたと思っていた絶望と急にキスされた事によるドキドキで感情がぐちゃぐちゃだった。息も上がり、生理的に出た涙で顔は酷いことになっているだろう。だが今でもよく理解出来ていないために、先生の名を発すことしか出来ない。

そしてそれを先生は勘違いしてしまったようで。






















ゆうた
ゆうた
.......っ、?!やまと...、ごめん、泣かせるつもりじゃなくて、えっと、。





ゆうた
ゆうた
っほんっとに、.............ごめ、ん。
まじ殴っていい。








やまと
やまと
っいや、えと...





























______ここまで狼狽えている先生、初めて見た。




















.........だけど、キスしてきたなら、もしかして。





















ゆうた
ゆうた
....、、っ.........。
やまと
やまと
.........ねっせんせい、嫌いになってない?
ゆうた
ゆうた
...........っ、え?
やまと
やまと
俺の事、引いてない...ですか?
ゆうた
ゆうた
.....っな訳ないだろ...、
やまと
やまと
.....っ、!




ゆうた
ゆうた
むしろ.....
 















































ゆうた
ゆうた
.............まじで襲うとこだった。























やまと
やまと
っ、おそ、?!
やまと
やまと
っなんで急に、//
ゆうた
ゆうた
っいや、ごめん。...言い訳なのは分かってるけど...。.........その格好にあの発言は無しだろ..、、てかなんでそんな服乱れてて涙目なんだよ...
やまと
やまと
っ、え?



















ゆうた
ゆうた
.............可愛すぎて、耐えられなかった。
やまと
やまと
っ、!!


























やまと
やまと
っ、じ、じゃあ
やまと
やまと
引いたとかじゃないってこと?
ゆうた
ゆうた
......当たり前だろ、
やまと
やまと
っ、...........良かっ、たぁぁ...






ゆうた
ゆうた
.........よかったって、
ゆうた
ゆうた
っほんとに、ごめん...大丈夫、じゃ...ないよな、?
やまと
やまと
.........先生、俺全然大丈夫です、
やまと
やまと
.......むしろ俺こそ.......、







やまと
やまと
嬉しか、った.......し、
ゆうた
ゆうた
っ、!








やまと
やまと
っだ、だって、、
やまと
やまと
付き合ってはないけど、先生いっつも余裕そうだし、.....
やまと
やまと
あんまそういうことはしたくないのかなって...おれ不安で...
ゆうた
ゆうた
.............、
























─────────そう、これは俺がずっと心の隅に潜ませていた本音。












付き合っていないとはいえ、俺はいずれ先生とキスだって、そういうことだってしたいと思っていた。
まあ健全な男子高校生な訳だし俺。






卒業まで付き合わない理由に、「手を出さない」という先生なりの配慮があるのももちろん知っているのだが、いつも余裕な表情でそんな様子を一切見せない優太先生に俺は多少の不安を感じていたんだ。

_____男同士で、可愛らしい身体もなくて大きく歳も違う俺に、先生は欲など湧かないんじゃないかって。












もしそうならどうしようも出来ないし、いずれ他で欲を発散されるようになってしまったら俺は耐えられる自信がない。











だから、びっくりはしたけれど俺相手にここまで余裕をなくした先生が見れて嬉しかった。

そしてそれを素直に伝えると、先生は一瞬驚いた表情を見せた後、少し気まずそうにしながら言葉を発した。
















































ゆうた
ゆうた
.................そんなの、いっつも耐えてるだけだわ、ばか。

ゆうた
ゆうた
.........けど、ほんと良かった...、
.....怖がられてなくて...
やまと
やまと
.....っ、

















急すぎる行動に先生自身も不安になっていたのだろう。心から安心している様子だった。




















_________だからここで、いつもやられてばっかりの俺に仕返し心なるものがはたらいてしまった。
























やまと
やまと
.............けど、.....怖かったっすよ





ゆうた
ゆうた
...........え、
やまと
やまと
力強すぎだし、あんな先生初めて見たし、
ゆうた
ゆうた
.....まじ、
やまと
やまと
はい、

ゆうた
ゆうた
.........っごめ....






やまと
やまと
だから。
ゆうた
ゆうた
.........、?



























やまと
やまと
もっかいしてくれたら許します。
















ゆうた
ゆうた
.............え?
やまと
やまと
だから、もっかいキスしてくれたら。
今度は優しいやつで。
やまと
やまと
っそれと俺着替えてくるんで、笑
ちゃんと''鈴木大飛''として、がいいです。

ゆうた
ゆうた
...........っいや、けどこれ以上は...
やまと
やまと
だって、
























やまと
やまと
今は恋人同士なんですよね?俺と先生。












ゆうた
ゆうた
っ、
やまと
やまと
だから今日だけ、お願いするの許してくださいよ。






















______この1時間だけ、俺は先生の恋人。その事実を掘り返すようにして、先生に反撃を仕掛けた。






それに元は先生が言ってた事なんだから、今日くらいは許して欲しい。

























ゆうた
ゆうた
.............、



ゆうた
ゆうた
.........わかった、
やまと
やまと
っ、やった、
やまと
やまと
じゃあ俺着替えてきますね、
ゆうた
ゆうた
ん、















先生に了承を貰った後、そそくさと更衣室へ向かった。








─────────────────────────



























やまと
やまと
...............、
































やまと
やまと
っ、.....

っまじで心臓出るかと思った、














先生の視界から外れるところへ行き、脱力するようにずるずるとしゃがみこむ。









ここでやっと力が抜けた。先生の破壊力がやばすぎる。俺もさっきあんな余裕そうにもう一回してなんて言ったけど、耐えられるわけない.........、





























ゆうた
ゆうた
.....やまとー?
やまと
やまと
...........っ、












結局いつまで経っても心が整わなくて、更衣室から少し顔を出してお願いを無効にしてもらおうと試みたが。



















やまと
やまと
...........っせんせ、やっぱり大丈.....
ゆうた
ゆうた
むり、
やまと
やまと
っ、//



















先生は、更衣室から出ようとした俺の腕を引き寄せ、そのまま指を絡めてキスしてきた。
まさか来るとは思わず心の準備が出来ていなかった為に、再び余裕を無くす俺。







____だが先程よりも確実に優しく、ゆっくりと流れる時間に余計心臓が脈打った。













































やまと
やまと
っ、...っは、
ゆうた
ゆうた
.........、




やまと
やまと
.....せんせ、

ゆうた
ゆうた
.......していいって言ったの、...やまとだからな、
 
















やまと
やまと
...........せんせい、...キス魔じゃん
ゆうた
ゆうた
.............うるせー



















ゆうた
ゆうた
.........恋人だから、いいの。









やまと
やまと
...........っ、
.........ほんとずるいっ、












ゆうた
ゆうた
............てかそしたらまじで、さっきの忘れて、.......
やまと
やまと
.......え?
ゆうた
ゆうた
さっきのキス、.....。流石にやりすぎた、まじごめん。
なんでもするから........あ、付き合う以外で、










やまと
やまと
.............。
やまと
やまと
.............じゃーもっかいちゅー。
ゆうた
ゆうた
おい意味ないだろーが、.....、
.....てか、お前もキス魔かよ、
やまと
やまと
っ恋人だから、いいんです!!
ゆうた
ゆうた
っっ...はぁ、





















ゆうた
ゆうた
ほんと、.....ずるいのはどっちだよ、...




やまと
やまと
へへ、笑



































___俺より大人だけど、たまにこうやって子犬のようで大人らしくなくなる。かっこいいのに可愛すぎる。




やっぱりこんな先生には一生敵わない。

そう実感した、幸せな一日だった。































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