昨日はあんなことを言われてしまった。
つい少しおんりーの事を意識してしまう。
そう思いながら朝ごはんを食べにリビングに行く。
なにか話しているようだ。
相手はMENっぽいし、どうせ昨日のことだろう。
話されたくないので、即座に部屋に入る。
出来るだけ意識してると悟られないように、
平静を装って居よう。
そう決心した。
おんりーの顔を見ると思い出してしまう。
出来るだけ目を合わせないようにしているけど、
おんりーは僕をじろじろ見てくる。
目が合った。
すぐ逸らしてしまった。
何事もなかったかのように言う。
少し動揺してしまった。だめだこりゃ!
MENは何かを察したかのようにじろじろ見てくる。
ふざけんなーMEN!
そうして用意してくれた朝食をみんなで食べる。
僕の席は…おんりーの前。おんりーはMENのとなり。
なんだこの配置はー!気まずすぎるだろー!
MENはにやにやしながら僕とおんりーを見ている。
食べ終わったあとそそくさとリビングを出る。
出た瞬間にMENがおんりーを呼び止める声が聞こえた。
僕は部屋に戻るふりをしてドアの前で聞いた。
なんで言うんだよおんりー!
そう思いながら突っ立っていると、MENが歩いてきた。
部屋に戻る気だ!
MENに見つからないよう、すぐその場を離れる。
だけど案の定、MENに見つかった。
にやにやしながらそう言ってくる。
隠してもしょうがないので正直に言う。
まあ断る理由もないのでそのままMENに着いていく。
MENが向かった先はMENの部屋だった。
僕にすかざずこう言う。
いやいや、おかしいだろ一言目がそれって。
もちろんおんりーは嫌いじゃないけど、、
何が言いたいんだろうか。
さすがMENだ。なんでもお見通しみたいだ。
MENは少し笑ってこういう。
そういってその日はMENとゲームをして一日中遊んだ。
おんりーのことは忘れてよう。うん。
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𝙉𝙚𝙭𝙩▶︎2日目 おんりーside
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。