イケメン2名がズカズカと入り込んでくるこの家は福の神でもいるのだろうか、と不思議に思う者もいるだろう。というか許可無く入るのは不法侵入である。
だが、止めることもなく2人…いや犬2匹を笑顔で迎え入れている辺り、警戒心もくそもないあなたはいつでもウェルカム精神であった。
2人…ではなく2匹は御機嫌なようすでリビングに入った。すると彼らはそのリビングの光景を目にして硬直した。血塗れの豚が共食いしているではないか。
何より彼らは同じ不良仲間のトントンがあなたの家にいること事態に困惑する。そしてそれは豚(トントン)も同様、狂犬達があなたの知り合いだったことに顔を歪ませる。
「「「 んな訳あるかぁッ!!! 」」」 と1人空気を読まないあなたの大真面目(アホ)な考えにノリツッコミで返す動物達。端から見れば動物と飼育員セットの動物園である。
うーむ、カオス。あなたは軽く ははっ と笑う。彼女は何時でも能天気。あなたを放って騒ぎ立てる野郎共を見て、彼女は怒ることもなく、笑顔で見守っていた。
へにゃり と柔らかく笑うあなたが彼らを見る。笑顔を向けられた彼らは彼女の笑みを見て、揃いも揃って顔を赤くさせる。うーん、アオハルである。
あなたは会話に少しずつ爆弾を投下することを忘れずしっかりとやっていく。好きな人から仲良い男の話が出るだけで嫉妬してしまうのが普通なこの時代に、あなたはそれを越えたレベルの核爆弾を設置していった。
狂犬2匹置いて風呂に向かおうとするトントン。彼はあなたにバレないようにシャオロンとコネシマの方を一瞥した後、嘲笑した。
鼻で笑うトントンは2人に宣戦布告したつもりなのだろう。恋のライバル、カッコよく言えば(?)四角関係が始まったのである。
見事にあなたに胃を掴まれているくそ雑魚3匹、誰が彼女のハートを掴み取れるのか。今、聞こえない幻のコングが彼らの耳に届いた。
ただし、あなたを除いて。
いつの間にか☆1200いってて草 。
あざます ( 懇親の土下座 )
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。