第14話

世界が知らない二人の秒針 最終話
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2026/08/04 23:19 更新
康二は目黒の腕に自分の腕をぎゅっと絡め、世界一幸せそうに、クシャッと顔を歪めて笑った。

目黒もまた、そんな康二の横顔を見つめ、これ以上ないほど穏やかな、優しい目を向けている。

阿部の掲げるカメラの向こうで、メンバーたちは各々の心の中で、静かに、だけど深く、安堵の息を吐いていた。
翔太
翔太
『……二度とあんな顔させんなよ、目黒』
あの日、スタジオの通路で崩れ落ちた康二の小さな身体を抱きとめた渡辺は、グミを口に放り込みながら、ぶっきらぼうな愛を込めて思った。
辰哉
辰哉
『もう大丈夫だな』
康二の手の異常な震えに最初に気づいた深澤は、ソファの背もたれに寄りかかりながら、お兄ちゃんのような優しい目を細めた。
ラウール
ラウール
『康二くんがもう泣かなくて、本当に良かった』
必死に縋り付いてくる康二の体温に恐怖を覚えたラウールは、2人の並ぶ姿を見て、親友を祝福するように目を輝かせた。
大介
大介
『やっぱり康二は、この笑顔が一番似合うわ!』
真剣な表情で一刻も早く家に送り届けようと車を走らせた佐久間は、いつもの騒がしい笑顔に戻り、胸を張った。
裏でスタッフへのフォローや体調管理を徹底した岩本、阿部、宮舘も、2人の間に流れる絶対に壊れない空気を感じ取り、静かに笑い合っている。

世界中の誰も、2人の真実の関係を公式には知らない。

だけど、Snow Manという最強の家族に守られた2人の5年目の恋は、これからも、誰にも邪魔されることなく、永遠に、温かく続いていく。
康二
康二
はい、それじゃあ今回の動画はここまで!バイバーイ!
康二の元気な声と共に、楽屋の画面はパッと暗くなった。
画面が消えた後も、9人の笑い声だけが、いつまでも優しく響いているようだった。

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