仕事に復帰したナノは合格発表の当日、ジョングク
からの連絡を待つ。
続々と他の受験生の合格報告を受ける中、ジョング
クからの連絡が来なかった。
夕方になっても連絡が来ないので、ナノはジョング
クとの思い出の場所でぼんやりしていた。
すると、そこへジョングクがやって来て東大に合格
したことを報告する。
実は、ジョングクはナノが退院したことを知らず、
ナノが入院していた病院に真っ先に向い、
連絡が遅れたのだ。
ジョングクはナノに
「結婚しないで」
と必死にすがる。
しかし、ナノの頭には、生徒だった子と恋人になる
のは大人のすることじゃないという周囲の意見がよ
ぎる。
ナノはジョングクに惹かれながらもジョングクにジ
ミンとの結婚が決まったと嘘をつく。
そして、ショックを受けるナノはジョングクに対し
て、二次試験を選んだジョングクのことを
「誇りに思う」
と告げ、その場を後にする。
一方、ジョングクの方も大人のジミンのようにはナ
ノを幸せにすることはできないという現実と直面
し、これ以上、ナノを引き止める言葉が出てこない
のだ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。