一方のジミンは大事な仕事よりナノを優先したこと
でロシア行きがなくなり、左遷されることになる。
しかし、ジミンは自分の決断に後悔はないと言うの
だ。
そんな一途なジミンを不憫に思った、ジミンの会社
の後輩がプロポーズの答えを先延ばしにされている
ジミンのために、直接、ナノに会いに行く。
そして、ジミンが大事な仕事を放り出してナノの病
院に駆けつけたことで左遷されたことを告げる。
そのことをナノに伝えるつもりのなかったジミン
は、謝るナノに
「いいんだよ」
と微笑み。
その晩、ナノはジミンの優しさを思い出し、ジミン
のプロポーズのことを真剣に考えてみる。
後日、ナノはジミンにプロポーズの答えを告げに行
く。
ナノはこれまで受験や就活、婚活の失敗や母との確
執の中でもやってくれたのはジミンのおかげだと感
謝を述べる。
そして、ずっと変わらずにそばに居てくれたジミン
の存在の大きさを実感し、ジミンのことは大好きだ
けどそれは恋ではないと告げる。
そんなナノにジミンはナノを想ってこれた年月は本
当に幸せだったと言って、優しく微笑む。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。