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第4話

◣ 003 ◥
83
2024/03/10 07:16

  思わず、唖然としてしまった。

本当に、りうら本人なのか、
前提すらも否定したくなっていた。
    ↪  N  ,
↪ N ,
 ぇ……何、言ってんの…? 
    ↪   L  ,
↪ L ,
 こっちのセリフだよ。 
    ↪   L  ,
↪ L ,
 …俺たちの事、
またなんかしようと思ってんの?
    ↪  N  ,
↪ N ,
 ……………………は? 
  腹の底から出た本音だった。

りうらの言葉の意味、表すことは恐らく


〝俺がりうらを裏切った〟ということだろう。


さぁ、ここでクエスチョン。


先刻からこの世界に鑑賞しているだけだと

どうも情報が足りない。


そのせいだろう。

俺の沈黙が、りうらに〝肯定〟させた。
    ↪   L  ,
↪ L ,
 何企んでるか知らないけど 
    ↪   L  ,
↪ L ,
 もう話しかけてこないで。 
    ↪   L  ,
↪ L ,
 ばいばい。 
    ↪  N  ,
↪ N ,
 …………俺は何したんだよ、っ 
  後ろ姿を見て、きっとかなりのことをしたんだろう。

そう、思うしか無かった。
↪ ? ,
 …お前、〝洗脳〟かかってないのか? 
    ↪  N  ,
↪ N ,
 ……っは、!? 
  さっきまで 〝誰もいなかった〟筈の後ろに

突如、お喋りなぬいぐるみが俺を見据えていた。


〝洗脳〟という、意味ありげな言葉を告げて。
    ↪  N  ,
↪ N ,
 〝ぬいぐるみ〟……っ 
  理解出来なかった。

非現実的過ぎる事が、俺の目の前に起きていた。


子供騙しだったなら、


とても面白いだろうと思った。
  ↪  👾  ,
↪ 👾 ,
 ぬいぐるみじゃね〜よ 
  ↪  👾  ,
↪ 👾 ,
 そこら辺の置き物と
同じにすんじゃねぇ
    ↪  N  ,
↪ N ,
 あ、え、なんかごめん……? 
    ↪  N  ,
↪ N ,
 ( この見た目して
〝 ぬいぐるみ 〟以外にあるか? )
  ↪  👾  ,
↪ 👾 ,
 まぁいいけどよ 
  ↪  👾  ,
↪ 👾 ,
 っつか、お前〝洗脳〟
されてねぇのか?
    ↪  N  ,
↪ N ,
 …うん、されてない 
  ↪  👾  ,
↪ 👾 ,
 アイツらを助けたいか? 
    ↪  N  ,
↪ N ,
 助けるって………? 
  ↪  👾  ,
↪ 👾 ,
 はぁ? 
  ↪  👾  ,
↪ 👾 ,
 今の赤髪さんを見て
お前何も感じなかったのかよ
    ↪  N  ,
↪ N ,
 あ、そういう事ね 
    ↪  N  ,
↪ N ,
 そりゃあまぁ
何かしか感じないよ
  ↪  👾  ,
↪ 👾 ,
 それは人工的なもんだ 
    ↪  N  ,
↪ N ,
 ……え? 
  ↪  👾  ,
↪ 👾 ,
 〝 誰かに洗脳されている 〟 
  ↪  👾  ,
↪ 👾 ,
 こう言えばば早いか? 
  夢だったら良かったのに。

〝洗脳〟なんて、どっかのSFかよ。

悪夢なら、薙ぎ払っていつもの毎日に戻りたい。


みんなと、また笑いたい。

脳裏に描く六人の絆が、
嘘だって感じてしまう前に、戻なければいけない。
    ↪  N  ,
↪ N ,
 どうやって、元に戻すの? 
  ↪  👾  ,
↪ 👾 ,
 ははっ  
  ↪  👾  ,
↪ 👾 ,
 いいだな 
  ↪  👾  ,
↪ 👾 ,
 まぁ焦らなくていいさ 








  ↪  👾  ,
↪ 👾 ,
 まずは 














  ↪  👾  ,
↪ 👾 ,
 一人目から洗脳を解くぞ 
  何も手がかりが無いよりは、


このぬいぐるみに乗る方が良いと思う。



だから、この少し古びたぬいぐるみと



少しの間、隣で笑うことにした。

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