〜凶一郎side〜

………
初代か……
皆手出しは無用だ
でも…
兄ちゃん話したの?
筆談だがな、自分の家の問題だ…自分で片付けたいのだろう
じゃあ皆下がるよ
うん、でも危なかったら止めるからね
何かあったら、すぐ変われるようにしておくから

(コク…
みんな下がったな
俺も手出しはしない…だが、その身体に傷がつく度に俺の怒りが溜まっていくことを覚えておけ
彼女がまた頷いた後
俺も下がることにした…まあすぐ手が出せるようにしているがな
自分の家の不始末は自分の家で……だな
…
なぜ貴方なのですか!
イトスギが叫ぶ
その表情は、苦虫を噛み潰したような表情で、拳を握りしめている
私がッ…私が愛したあの方を出してください!貴方ではなく!私が求めいるのは……

………
まだ血を浴びたりませんか?もっと血を浴びせれば……あの方を出して頂けますか??
顔から血管が浮きでている...
奴が求める椿姫は、初代ではないのか…?
...

あなたよ...少し我慢しておくれね
...

………糸杉
はい...!

どれだけ待とうとも...どれだけこの子に血を浴びせようとも...あの子は出ては来ない
ッ...おまえ……
そして彼女は奴を指差しこう言い放つ

死んだ...…いや、おまえが殺したのだから!
...
あれが初代か...

恐らく...俺も話したことはない
そして"あの子"というのはきっと...母のこと
世間的には、あなた達の母親は病死だったね

はい、世間ではそう片付けています...ですが実際は____
...
どういうことだ...!椿家の当主は次の世代の中に魂が宿るのではないのか!?

それは眷属がおり、天寿をまっとうしたものの事例だ...久美子は眷属はいたが殺された……いや、生きているのか?
...
亡くなっていないのか?

血を抜かれたほぼミイラのような者が帰ってきた時は驚きましたが…母はそれでも生きています...眷属達の血を分け続け何とか生き長らえています
あなたはそのこと...

知りません、初代様も知ってて黙っているかと
あってもミイラ状態の母親では...生きた屍を見せられるようなものか……

はい...母もきっと拒否します、あなたは母が支えのようなものでしたから...
そんな状態で当主としての勤めも母としての勤めも果たせずに、ただ息をしているだけの当主になんの意味がある?

それは……
...
くそっ...あの身体ではすぐ息絶えると……あの病弱な身体を捨て健康な娘の身体に入ってもらうつもりだったのに

久美子も、こうなることがわかっいて 今まで生きてきたのだ、みすぼらしくても娘を守る為に…息子に全て引き継げるように...
...

母さん...
(この日のために...いや寧ろ俺が守りきれていたならこんな日は来ることなく...)
自分を責めるんじゃないよ、アンタはよくやってるさね

だといいんですけど...
...
だが...!貴様に負けるような私ではない!喋るのがやっとの貴様に私が劣るとでも?

おやおや舐められたものですね...私だって……と言いたいところですけど、この子の身体を傷つけるわけにもいかない、蒼吾お願いできますか?

俺…ですか…?
意外とあっさり譲るのだな

あなたが血だらけになって良いのなら
そんなn
そんなのダメに決まってるでしょ!
あなたちゃん肌綺麗でかわいいんだから!
嫌五!💢

ふふふっ私の孫はモテるのだな
蒼吾が跪き、累の前へ

初代様…俺には…この刀が抜けなくて……

おやおや…随分物騒になったものだな…
累が刀の鞘に手を添える

蒼吾…

はい

私にとっておまえもあなたも孫も同然だ…それにおまえの事も、あなたを通してずっとみていた…お前の悩みも…努力も…実績全て、私は見て来た……だから分かる……恐るでない……"次期当主はおまえだ"

それでも、この刀が抜けないのは俺に原因があるのでは……

ふふふっ…その刀は生きている訳でも 先代たちの意思が宿っているわけではない
彼女は蒼吾の耳元でなにか囁いている
それを聞いて蒼吾は目を見開いていた

ッ……

さて…律儀に待ってくれてる彼に一太刀入れてやるといい

……はい
貴方が相手でも関係ありません、抜けない刀を腰に付けて何を考えているのですか?

抜けないままだなんて誰が決めた…俺は椿家 次期当主…!椿 蒼吾……俺の代で、おまえとの悪縁を断ち切る
塚が白く…刃が紅い…血を吸ったような刀が等々引き抜かれた
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