急いで車に乗ろうと鍵をポケットから取り出す。
だけど、ショックが大きくて、
悲しくて
手の震えが止まらなかった。
僕の車は鍵をドアの所に差し込まないと開かない。
早く乗らなきゃいけないのに
ジョングギがここに来る前にここから離れなくちゃいけないのに
鍵がどうしてもささってくれなくて
しまいには、落として
だから僕はそのまましゃがんで泣いた。
すると家の扉がガチャッと開いた。
だから急いで鍵を取って
次は冷静に、鍵を開けた。
家から飛び出してしたジョングギは
髪がまだ乱れていて
ズボンはパジャマ、上には薄いパーカー1枚だけだった。
今は冬だからすごく寒そうだな、なんて思ったりして…
そゆなくだらないことを考えてる最中でも
涙はボロボロと溢れてきて
ハンドルに頭を預けて泣いた。
外からはジョングギの声も聞こえる。
びちゃびちゃの顔で
まだ目に涙が溜まってるのに
法定速度ギリギリまでとばして
テヒョナの家を目指した。
バックミラー越しに見えるジョングギは
脱力しきったように、膝まづいていた。













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。