真君とのあの日から何ヶ月か過ぎた。
今更あの日を悔やんでも仕方ない。
それに、後悔はしてない。
例え、あたしたちが離れることになったとしても
コレは、運命のせいで、あたしたちになんとかできる問題じゃないから。
結局、真くんには言わないことを選んだ。
だって、生きててほしかったから。
まぁ、怒られて当然のことをした自覚はあるけど
数年後、、、
娘ができた。
もちろん、相手もわかってる。
だけど、娘と真くんを会わせるつもりはないし、
危険には近づけさせない。
そう決めた。
ただただ、いつも通り買い物に行くつもりだったのに、あんなこと聞くなんて、ね。
まだ小さい娘を家に一人にしたのは少し不安で、
早めに帰ろうと思ってたの。
なのにさ、
話し声が聞こえてしまった。
どうしても、「佐野さん」が真くんなんじゃないかって、、、買い物どころじゃなくなって、、、
地面だけ見て家まで帰った記憶がある。
つらいとか、怖いとかじゃなくて、もっと、、、
いつもなら愛しいはずの娘。
いまは、憎かった。
すごく、憎かった。
でも、わかってる。
娘にあたるのは違うって。娘は関係ないの。
でも、どうしても、
あの人と最後まで一緒にいたかった。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。