第6話

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2018/03/04 08:16
コトッ…
涼しい風がこのテラス席を静かに吹き抜けた。

朝よりもとても気温が高く暑い。
二内
思い出した?私もそれは信じたくない。でも、飛び出したというのは紛れもない事実なの。
防犯カメラがそれを証明しているんだもの。
孝太
っはぁ!ここのアップルティーうんま!
二内
ちょっと。真面目に話してるんだけど。
孝太
すみません。
飛び出したのは事実。

でも何で親と一緒に帰ったはずのあいつが引かれたんだ?

親御さんだって自殺はありえないと言っていた

何なんだよ…
あの二人しか容疑者としてあがってこねーだろ
容疑者扱いなんだねと苦笑いして二人が言う。
でも、もしかしたらいじめられていたのかもしれない。

たばこや酒を買うために夏月を金稼ぎの道具として利用し、

それに疲れて…

_そうだとしても信じたくない。信じられない。

なんで助けてやれなかった?

なんで隠した?

できることはなかった?



_どうしたら良かった?
孝太
なあ?おまえさ、高校の時使ってそのまま放置してるようなのない?
なんで?そう聞き返すと夕凪もそういえばという顔でこちらを見た
孝太
証拠品があるかもしれん。お前の鞄とか探せば何か出てくるんじゃねーかなって。
そういえば、鞄やらなんやら必要なものだけ取り出して放置してある。

軽く頷くとよし!と言って立ち上がった。
何処行くんだよ
孝太
お前んち。
はぁ?
─────────────────



俺の家に_



─────────────────
二内
わぁ、もう荷造りしてあるんじゃん
積み重なった段ボールと必要最低限の生活できるものを見て言った。

高校のころ使っていたものは実家に送って処分してもらうつもりでいた。
ここの段ボールに全部入ってる。
三人で高校のころの荷物を

端から端までしっかり探した
だがなにも証拠品となるようなものはない。
これで最後…

そう言って俺は使っていたものはファイルを取り

3つ入れることができる場所を探した。



やはりないか。




一番うしろの所を見た。



奥の方に1枚の紙切れ
二内
あった!?
四つ折にされていた紙をそっと開いた。



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


悠馬がこれをいつ見るか分からん

でも、俺が死んだ後。だろうな

俺は千と智也にずっと金を渡している。

少しでも少ないと殴られる

だから‎: ه҈҉҉҉҉҉҉҉‎: ه҈҉҉҉҉҉҉҉‎: ه҈҉҉҉҉҉҉҉‎: ه҈҉҉҉҉҉҉҉‎: ه҈҉҉҉҉҉҉҉‎: ه҈҉҉҉҉҉҉҉‎: ه҈҉҉҉҉҉҉҉

ごめんな

ありがとう


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孝太
読めないところがあるな…ずっと入りっぱなしだったんだろうな…
もう、こんなん証拠でしかない!行くぞ

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