肩の傷が、さらに傷んだような気がした
竈門兄弟にめがけて、帯が素早く向かう
使えない足は、なぜかその時だけ動いた
頸が落ちた
2人は、禰豆子ちゃんが床を蹴ったために一階へ落ちていった
私はあの時に、わざと攻撃に当たった
そうして傷の形を変えれば、噛み跡ではなくなる
つまり、禰豆子ちゃんが人に襲い掛かった証拠を消したのだ
やってはいけないことかもしれない…
炭治郎達に切腹させるのは絶対に嫌だ
そんな、勝手なわがままのためだった
お姫様抱っこされてキレそうになるが、そんな力は残ってなかった
話が続きそうなので、音柱は諦めて私を外へ投げ捨てた
上の方から音柱の声が聞こえる
だからといって扱いが雑すぎる気もする
まあ禰豆子ちゃんの件はバレていないようで安心だ
隣には、全身ボロボロの女の人が横たわっていた
出血が多すぎて、もうすぐ死ぬのは見てわかる
私は…
”十分な血”が無いと、鬼になれない
血が滴る女の腕をとり、もう片方の手をお椀にして血をためる
気持ち悪くて吐きそうだ
目の前には、音柱、炭治郎、善逸、伊之助、上弦2人が居た
なにか言い合っている
本当の戦いが、始まった気がした




















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。