夜2本投稿です。
今回キツい人にはキツいです。メンタル豆腐の方は注意してください。
今日もまたやられた。
最近は、だんだん酷くなってきている気がする。
ざっと見ても腕には20個以上のアザがある。
暗い部屋の中じゃわかりにくいけど、多分そのくらいありそうだ。
ずぶずぶ、ずぶずぶと心が堕ちていく。
部屋の中より外が少し明るいようで、カーテン越しに無機質な青い光が見える。
今は18:00。沈むのは太陽だけではなかった。
なんで、この傷よりもこの胸が痛いのか。
なぜかわからない。全くわからない。
あ、迷惑はかけられないな…、
言って、面倒臭がられて、家族に瑛人みたいな態度取られるかもしれないから。
ベッドから立ち上がり、リビングへと向かった。
今日は瑛人と一緒に食べれるんじゃないか。なんて淡い期待を抱きながら、ね。
もちろん今日もいなかった。
無理矢理口角を上げてちょっと笑いながら言った。
ズキッ_____
あぁ、もう、どうしてこんなことに。
もう、痛い。痛い。痛い。
奥が、痛い。笑えない。
倒れ込むように自分の部屋に入り、ベッドに倒れ込む。
もう、これだから嫌だな、って感じちゃうんだろうな。
目の縁はぐっちゃぐちゃに濡れている。
どぐっ、どぐっ、と脈打つ心臓。
意識が曖昧になっていく。なぜか、睡魔が襲い始める。
それと同時に、身体中を殴られるような感覚が身体中に起こる。
曖昧な意識の中だから、体は動かない。
酷い痛みの中、ただ耐えるだけ。
無抵抗。
声も出ない。
笑い声がする。
嫌だ。
逃げたい。
逃げたいと思っているうちに、意識がはっきりしてきた。
殴られた場所は…少なくとも夢の中で殴られたところは何もない。
ベッドにそっと座り込む。
心臓は、うるさく鳴り続けている。
冷や汗がすごい。早くお風呂に入らないと。
2人で皿洗いをしながら会話を交わす。
あいつのことを考えているとイライラしてくる。
どちらかといえば、呆れの方が強い。
昔から色んな方法で優奈を色んな手で泣かしている時が多かった。
自業自得のくせに、自分も泣いてる時があった。
挙げ句の果てには交通事故に遭わせて。
どこがお兄ちゃんなんだって話だ。
最近は生徒会ぶっててウザいって七海達も言っていた。
あんなやつ、まず生徒会に入れるわけないのに。
はぁ……もう考えるのやめよう。どこまでも出てきちゃう。
next。→
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。