第16話

S.1 -fifteen-
56
2023/09/16 09:48
夜2本投稿です。
今回キツい人にはキツいです。メンタル豆腐の方は注意してください。




















窓辺 優奈
窓辺 優奈
……はぁ、
今日もまたやられた。





















最近は、だんだん酷くなってきている気がする。





















ざっと見ても腕には20個以上のアザがある。

暗い部屋の中じゃわかりにくいけど、多分そのくらいありそうだ。



ずぶずぶ、ずぶずぶと心が堕ちていく。



部屋の中より外が少し明るいようで、カーテン越しに無機質な青い光が見える。





今は18:00。沈むのは太陽だけではなかった。

なんで、この傷よりもこの胸が痛いのか。

なぜかわからない。全くわからない。






窓辺 唯
窓辺 唯
優奈〜?ご飯できたよ〜
窓辺 優奈
窓辺 優奈
あ、わかった‼︎すぐ行くね‼︎
あ、迷惑はかけられないな…、

言って、面倒臭がられて、家族に瑛人みたいな態度取られるかもしれないから。
窓辺 優奈
窓辺 優奈
今日の晩御飯なに?
窓辺 唯
窓辺 唯
ん〜…色々だね…w
窓辺 優奈
窓辺 優奈
わかった‼︎すぐ降りてくるね‼︎
ベッドから立ち上がり、リビングへと向かった。

今日は瑛人と一緒に食べれるんじゃないか。なんて淡い期待を抱きながら、ね。


もちろん今日もいなかった。
窓辺 望
窓辺 望
唯、今日さ〜『瑛人』がさ〜……w
窓辺 七海
窓辺 七海
それでさ〜あいつって本当に『面倒くさい』んだよね〜w
窓辺 珠奈
窓辺 珠奈
今日もしていい?
窓辺 唯
窓辺 唯
いいよ〜wいっぱい遊んでいいよ。
窓辺 唯
窓辺 唯
あいつが悪いんだからね?wね?優奈。

















































窓辺 優奈
窓辺 優奈
あ……うん、そ、そうだ…ね……、w
無理矢理口角を上げてちょっと笑いながら言った。





ズキッ_____






窓辺 優奈
窓辺 優奈
で、でもやっぱやり過ぎだよ、
窓辺 優奈
窓辺 優奈
あっ、なんでもない‼︎あ、もうご飯いいから‼︎ご馳走様ッ〜‼︎

あぁ、もう、どうしてこんなことに。
窓辺 珠奈
窓辺 珠奈
優奈ッ⁉︎
もう、痛い。痛い。痛い。



奥が、痛い。笑えない。



倒れ込むように自分の部屋に入り、ベッドに倒れ込む。


もう、これだから嫌だな、って感じちゃうんだろうな。



目の縁はぐっちゃぐちゃに濡れている。


どぐっ、どぐっ、と脈打つ心臓。


意識が曖昧になっていく。なぜか、睡魔が襲い始める。


それと同時に、身体中を殴られるような感覚が身体中に起こる。



曖昧な意識の中だから、体は動かない。




酷い痛みの中、ただ耐えるだけ。

無抵抗。

声も出ない。

笑い声がする。

嫌だ。

逃げたい。






逃げたいと思っているうちに、意識がはっきりしてきた。

殴られた場所は…少なくとも夢の中で殴られたところは何もない。



ベッドにそっと座り込む。



心臓は、うるさく鳴り続けている。




冷や汗がすごい。早くお風呂に入らないと。
窓辺 珠奈
窓辺 珠奈
優奈、どうしちゃったんだろうね…、
窓辺 唯
窓辺 唯
うん…、何かあったのかな、
窓辺 珠奈
窓辺 珠奈
ん〜…どうかな…、
2人で皿洗いをしながら会話を交わす。
窓辺 唯
窓辺 唯
まさか瑛人がまた変なこと…、
窓辺 珠奈
窓辺 珠奈
そこまではしないよ。優奈頭いいからあいつは手出しできないって。
窓辺 唯
窓辺 唯
ま、そっか。
あいつのことを考えているとイライラしてくる。


どちらかといえば、呆れの方が強い。

昔から色んな方法で優奈を色んな手で泣かしている時が多かった。


自業自得のくせに、自分も泣いてる時があった。


挙げ句の果てには交通事故に遭わせて。


どこがお兄ちゃんなんだって話だ。

最近は生徒会ぶっててウザいって七海達も言っていた。


あんなやつ、まず生徒会に入れるわけないのに。
はぁ……もう考えるのやめよう。どこまでも出てきちゃう。
窓辺 唯
窓辺 唯
はぁ…、



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