ーーー司の部屋ーーー
『俺が今感じてることを、歌詞に?』
『うん、やってみて欲しいんだ』
『そうすれば、horseの時みたいに、
君にもっと近づけるかもしれないんだ』
『……無理だ。できない』
『どうしてだい?horseの時は…』
『あれは、心の中から出てきたぐちゃぐちゃしたものが、勝手に出てきただけだ』
『あれを自分で歌詞になんて、』
『天くん…』
(彼本人もわからないなら、どうすれば…)
(…そういえばミクくんは…)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
その子は... 司くんと、似てたのかもしれないね
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(……あ、そうか…)
(ミクくんの言う通り、司くんが、あのマリオネットと自分を似てると思ってるなら…)
『なら、あのマリオネットのことは、どうかな?』
『え?』
『天くんは人形展で、あのマリオネットのことを、気持ち悪いって感じてたんだよね』
『それでその夜に、自分がマリオネットになる夢を見た』
『……何が言いたいんだ』
『君は…、あのマリオネットと自分を重ねて見ていたんじゃないのかい?』
『…!』
『司くん。あのマリオネットを見た時のことを思い出して、歌詞にしてみてほしい』
『そんなこと…』
『君の感じてることがどうしても知りたいんだ』
『君を苦しめることになるかもしれないけど、お願いだ』
『………』
『どんなものができるか、わからないんだぞ』
『…それでもいい』
『…わかった』
『……!
ありがとう、司くん』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
…あの人形のこと
俺が、あれを見て気持ち悪いと感じたのは─────
……わから、ない
なんでわからないんだ?
なんでこんな気持ちになるんだ?
これじゃまた、前と同じみたいに…!
……でも、もしかしたら
ーーー寂れたワンダーランドのセカイーーー
ミク
司くん!いらっしゃい☆
…あぁ
ちょっと前に類くんも来てたんだよ!
類が…?
うん☆
司くんの感じてること知りたいって!
俺の、感じてること…
そんなこと知っても、どうにもならないじゃないか
こんな、不快で、痛くて、誰の役にも立たない、誰も喜ばないものなんて、いらないのに
…いらなくないんじゃないかな
は?
嫌なのも、痛いのも、全部司くんの感じてる大事なものなんだよ
全部司くんなんだよ
だから…、いる
……全部、俺……
……
……?
こんな所に、人形…?
…これもマリオネットなのか。
糸がついてない…?
ミク、これは…
この子は、司くんのセカイに来てくれたんだよ
司くんが気付いてなかっただけ、
……?
……できた☆
見てみて!司くん!はしごさんだよ!
…ミク、あやとりなんてできたのか?
うん☆えむちゃんに教えてもらったの!すっごく楽しいよ!
…ミクチャン、ミセテ、ミセテ
えへへ〜はいどーぞ!
マリオネットさんから糸を貰って作ったの☆
………
糸って不思議だね、司くん
何かを結び付けたり、刺繍したり
────お人形さんを操っちゃうこともできる
でも、こうやって色んな形になれる
マリオネットから糸を外したら、もうそれはマリオネットでは無いんじゃないか
……ワタシ、アッチ行ッテクル
あ、ばいばーい☆
迷っちゃダメだよー?
…あの子は、もう、自由なんだな
…ミクね、ちょっと嬉しいんだ
…何がだ?
…ふふっ☆ひみつ!
翌日 深夜2時
ーーーえむの部屋ーーー
『んー…1時間経ったけど、天くん来ないねー。体調まだどよよんなのかなぁ…』
『…前みたいにいなくなってないといいけど…』
『わたしはいない方が気が楽なんだけど…』
『ふっふっふー、nenenちゃんもそんなこと言って心配なの、あたしにはお見通しだもんね!
つんでれ?さんなんだよね!』
『は、はぁ!?違うんだけど…!』
『そーいえば、Rくんは天くんから何か聞いてない?』
『ぁ…、すまないね、言い忘れていたよ。彼には人形を見て感じたことを歌詞にしてもらっててね』
『お人形さん?』
『人形?』
『おぉ〜!なるほど!そういうことだったんだね!』
『マリオネットさんを見て、どよよーんってなった、その時のことを歌詞にしてもらおう!ってことだよね!』
『その通り、えむくんは飲み込みが早いね』
『それは、わかったけど…』
『ミクが言ってたっていう、
天がマリオネットと自分を似てるって思ってるって話がよくわかんないんだけど。どういうこと?』
『んー、あたしは、似てるって思った気持ち、何となくわかるなぁ』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
司は聞き分けのいい子だから、頼まれ て仕方なくやったのかもしれないけ ど、教えてもらわないとできない子より共に高めあえるできる子の方が司のためにもなっていいと思うんだけど
自分の時間を大切にしなさいね
あぁ、そうだな…
『……』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『天くんは、天くんのお母さんのいうこと、すごーくよく聞いてるみたいだったから』
『マリオネットさんは操り人形さんだから、自分と一緒で操られてるって思ったのかもーって』
『………やっぱりバカみたい』
『そんなの、嫌なら嫌って言えばいいのに』
『………うん、そうだね』
『…………遅くなった』
『歌詞ができたから、見て欲しい』
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!