今日はライブの日だ。
俺は約束通りまろに買ってもらったワンピースを着た。
長くてサラサラの髪の毛に青いエクステをつけて、小さなリボンを散りばめた。髪型はまろの好きなポニーテールだ。
長い間生活していたため、元の世界の時のように接しても何も言われなくなったのは少しだが気が楽だ
部屋に入ってくるや否や、ないこが動かなくなったと思ったら
そう言って天を仰ぎ始めた。
妹の可愛さにはいつまでも慣れないみたいやな…w
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ライブ会場に着き、前と同じように最前列のど真ん中に座らされる。
ライブが始まってすぐにステージに出てきたまろと目が合う。
俺の顔を見るなりパァッと顔を輝かせるまろの笑顔に見惚れていると…
誰かからの視線を感じる。
それは悠佑からだった。
悠佑からの冷たい視線に身体がすくむ。
まろからのファンサに返したいのに身体が動かない
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ライブが終わって、俺はみんなの楽屋に行くことになった。
みんないつも通りだ、
でも今俺は安心できない。身体の芯から冷えていて、震えているのがわかる…
今日は前とは違いいるのだ。
あの子が
耐えきれなくなり、その場を去る
心臓が収まらない
俺は廊下の角にうずくまる
いつのまにか後ろに悠佑がいた
ビリッッ
服が破かれた。
…あ
俺は咄嗟に口を閉じる。
今、考えられる中で最も選んではならない言葉を口にしてしまった。
……
そう言いながら、悠佑は拳を高く振り上げる
逃げなきゃ
このままじゃ殺される
この子はやりかねない
体を縮こませて一心不乱に走る
みんなの元につけば大丈夫なはずだ
恐ろしくて、怖くて涙が出てくる
この悪夢はいつになれば覚めるのだろう
そんなことを考えていたら、
前を見ずに走っていたため人とぶつかってしまった


















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。