ないこがゆっくりと口を開く。
その言い方に、少し嫌な予感がする。
固まってしまったないこの代わりにあにきがそう言う。
…動かない、動かない!?
足が、なんで…!!
ようやく理解して、言えた言葉はそれだった。
あにきやないこがそんなことで嘘つかない事は知っている。
────それでも、嘘であって欲しかった。
ほとけが少し考え込んだ後、
俺の足元に行っていきなり俺の右足首を掴んだ。
ただ、布団のせいでよく見えない。
不思議に思いながらそう答える。
と、メンバーの顔が曇ったのが分かった。
信じたくないって、こことやったんやな、と納得している半面────
信じたくない、夢か何かであってほしいという思いが、強い。
ないことりうらが追加で、説明してくれているけど、全く頭に入って来ない。
しょにだが、何かを言い出す。
その後も、メンバーの話を聞いていたけど、全くといっていいほど、理解なんて、出来なかった。
夕方、面倒が帰った後
俺は左足を動かそうとしてみる、が何度やっても動かない物は動く訳がなく…
左足の太ももが少し浮くだけ。
ため息をついても何か変わる訳ではないけど、無意識にしていた。
現状は…なんとか理解出来た。
そして、左足が治りにくい事も。
車に引かれた時は、死ぬかもしれへんな、と錯覚したんやけど…
よくよく考えたら、人間はそこまで簡単には死なへん。
まあ、命に別状がなかったのはええんやけど、
やけど、足は…!
いれいすのライブでは、ダンスが行われる。
しかも結構激しめの。
それが、出来なくなるかもしれない。
そんなことは嫌だし、俺のせいでメンバーに負担をかけたくない。
足じゃなく、別の部位だったら少しは違ったのかもしれない。
そんな思いが込み上がってくる。
変えられない現実に、
俺はそう思う事しか出来なかった─────。
ないふ 「両方とも、よろしくね/な!
おついれ!!」




















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。